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blossom
第12章 Love11:共有する男
「食事に行きましょう」

外を見るともう夜になっていた。時計を探すけれど見当たらない。
「時間?今10時半かな」

「シャワー浴びますか?」

「もちろん」
自分から男たちの匂いがすることは分かっていたから、即答した。

「別にいいじゃん、そのままで」
「うんうん」

この人たちはどこまで…なんて驚いている暇はなかった。
「すぐ出てきますから」

「ごゆっくりー」
「うん、ジャグジー入っといで」
「着替えは後で持っていきます」

丸出しのお尻が今更恥ずかしくなりながら、バスルームに向かった。案の定髪もボサボサになっていた。メイクも…一旦落としてやり直した方がいい。


大急ぎで髪と体を洗っていると、パウダールームに冴島さんが立っていた。ガラスの向こうでじっと私を見ていたようだった。

私はシャワーも止めずにガラスに向かう。冴島さんもゆっくり近づいてきて、ガラスのドアを少し開けた。

言葉を交わすことも無く、舌を絡め合うキスをした。びしょびしょに濡れたままの私は、冴島さんを濡らさないように近づかないように気をつけたのだけれど、冴島さんの手が頭を抱き寄せて更に深いキスを交わす。

シャワーの音が淫らなキスの音を消してくれていた。

冴島さんは唇を離すと、下着と洋服を手のひらで示して無言のまま出ていった。

白い下着と胸元の大きく開いた紫色のワンピースがあった。
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