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blossom
第14章 Love13:待つ男
ドクンドクンと脈打つように、排出される精子が私の身体の奥に注がれていく。
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
私に抱きついてきた佐野くんを引き剥がす勇気は、どうしても湧いてこなかった。
「気持ちいいですね…桂木さん…」
口を開けた佐野くんは私の唇を覆うようにして、ベロベロと舐めてきた。私は、口の中には入ってこさせないようにキュッと口を閉じていた。せめてもの反抗だった。
精子を吐き出し終わったあとも、抜かれることは無くそのまままた腰を振り始めた。
(いつになったら終わるの…)
助けを呼ぶこともできず、ただ静かに涙を流すことしかできなかった。
三度目の排出が終わるか終わらないかのタイミングで、遠くから犬の鳴き声が近づいてくるのが分かった。
「さのくん…もお…やめて…」
佐野くんはすっと体を起こすと、ズボンをあげて立ち上がった。
「桂木さん…」
「これで…おしまいにして…次はもう…」
込み上げてくる涙のせいで言葉がうまく続かないけれど、二度とこんなことをされないように釘を刺す。
「警察に言うから」
犬の鳴き声がどんどん近づいてくるのを気にしたのか、佐野くんは走って逃げて行った。
走り去った先に人影があったような気がしたけれど、そんなことにかまっていられない。私もここから立ち去らなければ…誰にも会わないうちに。
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
私に抱きついてきた佐野くんを引き剥がす勇気は、どうしても湧いてこなかった。
「気持ちいいですね…桂木さん…」
口を開けた佐野くんは私の唇を覆うようにして、ベロベロと舐めてきた。私は、口の中には入ってこさせないようにキュッと口を閉じていた。せめてもの反抗だった。
精子を吐き出し終わったあとも、抜かれることは無くそのまままた腰を振り始めた。
(いつになったら終わるの…)
助けを呼ぶこともできず、ただ静かに涙を流すことしかできなかった。
三度目の排出が終わるか終わらないかのタイミングで、遠くから犬の鳴き声が近づいてくるのが分かった。
「さのくん…もお…やめて…」
佐野くんはすっと体を起こすと、ズボンをあげて立ち上がった。
「桂木さん…」
「これで…おしまいにして…次はもう…」
込み上げてくる涙のせいで言葉がうまく続かないけれど、二度とこんなことをされないように釘を刺す。
「警察に言うから」
犬の鳴き声がどんどん近づいてくるのを気にしたのか、佐野くんは走って逃げて行った。
走り去った先に人影があったような気がしたけれど、そんなことにかまっていられない。私もここから立ち去らなければ…誰にも会わないうちに。