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blossom
第15章 Love14:利用する男
駅の近くのコーヒーショップに時間より少し早く現れた店長は、ネクタイにスーツと普通の会社員に見えた。
私が頼んだコーヒーが席に到着すると店長から予想外の言葉が飛び出した。
「桂木さんさ、佐野と何かあったでしょ?」
「えっ、えぇっ?」
「もしかして、あいつらと一緒?」
「ち、違います!」
「桂木さんとシフトをずらすように言ってきたと思ったら、今度は辞めたいってさ。」
自分が悪者にされるのはゴメンだ。でも、本当のことをいうのも…
「まぁ、こちらとしては、桂木さんの仕事ぶりは評価してるし、手放したくないんだよね」
「ありがとうございます」
「頑張ってくれるなら力になるからさ」
希望の曜日や時間を聞かれ、同じタイミングでシフトに入れるなら誰がいい?とまで尋ねられた。
「僕を味方につけて悪いことはないからね」
カップを弄っていた手を握られて気づく。
(私をどうにかしたいんだ…この人も)
「バイト代払うから個人契約しない?」
「それって…店長…」
「まぁそういうこと。どう?これで」
店長は目の前で五万円を封筒に入れて、私の方へ置いた。
別にお金に困っている訳では無いとその封筒を突き返すと、驚いた顔をしていた。
私が頼んだコーヒーが席に到着すると店長から予想外の言葉が飛び出した。
「桂木さんさ、佐野と何かあったでしょ?」
「えっ、えぇっ?」
「もしかして、あいつらと一緒?」
「ち、違います!」
「桂木さんとシフトをずらすように言ってきたと思ったら、今度は辞めたいってさ。」
自分が悪者にされるのはゴメンだ。でも、本当のことをいうのも…
「まぁ、こちらとしては、桂木さんの仕事ぶりは評価してるし、手放したくないんだよね」
「ありがとうございます」
「頑張ってくれるなら力になるからさ」
希望の曜日や時間を聞かれ、同じタイミングでシフトに入れるなら誰がいい?とまで尋ねられた。
「僕を味方につけて悪いことはないからね」
カップを弄っていた手を握られて気づく。
(私をどうにかしたいんだ…この人も)
「バイト代払うから個人契約しない?」
「それって…店長…」
「まぁそういうこと。どう?これで」
店長は目の前で五万円を封筒に入れて、私の方へ置いた。
別にお金に困っている訳では無いとその封筒を突き返すと、驚いた顔をしていた。