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blossom
第16章 Love15:焦らす男
「奥さんは涼くんの好みっていうか、性癖?知ってるの?」

「全く知らない。1ミリも出してないもん。」

「じゃ、例の浮気相手には出した?」

「出ちゃうよね、勝手に、自然と。」

「なんか分かる気がする。近いほど出せないよね。この間の人たちも、ドMって言ってたけど奥さんとはノーマルだって。あ、バイの子も。」

「そこをオープンにした上で結婚できれば、長続きするのかな…」

「クローズでも10年は続くよ」

「うちは子供いないから、時間の問題かな…。限界が見えてるっていうか、トンネルの出口が見えないって言うか。」

「でも奥さんのこと好きなんだよね?」

「それ以外はね。考え方とか生き方とか好みとか、全部合う。…って、こっちはずっと思ってるけど。」

「私は夫のこと、もうそんな風には思ってないかも。もはや嫌いでも好きでもなくて、家族だから一緒にいる感じ。子供のパパだから。」

「旦那さんはどんなセックスするんだっけ?」

「え?ここでそれ話すの?」

「誰も俺らの話なんか聞いてないよ」

「普通だよ、きっと。淡白を絵に書いたような」

「クンニもしないんだっけ?」

「クンニ?ってなに?」

「女性のヴァギナを舐めること」

「ちょっと!!」
涼くんに向かっておしぼりを投げた。

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