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blossom
第16章 Love15:焦らす男
終始このノリでずっと楽しいお酒。
お互いに三杯ずつ空にしたところで、涼くんが場所を変えようと言い出した。
「結局なんの進展もない下ネタしか話してないじゃん!!」
「いいよいいよ、どうせ解決法なんか無いんだから。」
涼くんの言い方がとても投げやりに聞こえて心配になり、つい顔を覗き込んでしまう。
「ねぇさくら、それよりさ」
後ろからコートのフードを掴まれた。
「なんだよぉ、年下のくせに呼び捨てするなぁ」
「酔っ払い全開だな」
「で?それより、なに?」
「俺のお願い、さくらが聞いてよ」
「え?でも私、ドMとかじゃないからさ…」
「大丈夫、心配しなくても。さくらに痛いことなんかするわけないだろ?」
「じゃどんなことするの?」
「最高に気持ちいいこと」
「若造が!何言ってんの!」
「さくらの知らないさくら、見せてあげるよ」
キラッと光った肉食動物の眼に、私は一瞬で飲み込まれそうになってしまう。
涼くんもやっぱり男なんだと感じる。
いい意味でも悪い意味でも。
そして
私はやっぱりダメな女だ。
カウンセラーとまで一線を越えてしまうのだろうか。
駅へ向かう人混みの中で、引き寄せられるように唇を重ねた。
普通の主婦がまた背徳の道へ進もうとしていた。
お互いに三杯ずつ空にしたところで、涼くんが場所を変えようと言い出した。
「結局なんの進展もない下ネタしか話してないじゃん!!」
「いいよいいよ、どうせ解決法なんか無いんだから。」
涼くんの言い方がとても投げやりに聞こえて心配になり、つい顔を覗き込んでしまう。
「ねぇさくら、それよりさ」
後ろからコートのフードを掴まれた。
「なんだよぉ、年下のくせに呼び捨てするなぁ」
「酔っ払い全開だな」
「で?それより、なに?」
「俺のお願い、さくらが聞いてよ」
「え?でも私、ドMとかじゃないからさ…」
「大丈夫、心配しなくても。さくらに痛いことなんかするわけないだろ?」
「じゃどんなことするの?」
「最高に気持ちいいこと」
「若造が!何言ってんの!」
「さくらの知らないさくら、見せてあげるよ」
キラッと光った肉食動物の眼に、私は一瞬で飲み込まれそうになってしまう。
涼くんもやっぱり男なんだと感じる。
いい意味でも悪い意味でも。
そして
私はやっぱりダメな女だ。
カウンセラーとまで一線を越えてしまうのだろうか。
駅へ向かう人混みの中で、引き寄せられるように唇を重ねた。
普通の主婦がまた背徳の道へ進もうとしていた。