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blossom
第18章 Love17:問い詰める男
寝室であの引き出しから下着を取り出す。
(冴島さん…ごめんなさい…)
ピンクのレースに包まれた私は、到底いい妻には見えなかった。
九時半を過ぎ、子供たちをそれぞれの部屋に向かわせる夫。
昼間に二回もしたのに、何をするつもりなのだろう…。憂鬱な訳では無いが、夫の本心が見えなくて戸惑ってしまう。
夜10時半を過ぎた頃、リビングにいた私を夫がわざわざ呼びに来た。夫のあとについて寝室に入ると、暑いくらいにエアコンが効いている。
「パジャマを脱いで見せて」
(そのために室温を上げたんだ…)
私は黙ったまま覚悟を決めて、下着姿になる。
「ねえママ、冴島って誰?」
いきなり核心を突かれて動揺を隠しきれない。
「どうして…冴島さんのこと…」
ベッドに腰かけていた夫は、笑みを浮かべて私を抱き寄せる。
「冴島は、どうやってママに触るの?」
首を振る私の顔を覗き込むように見上げて言った。
「さーくら、冴島は何番目?」
そう訊ねる夫の目は、嫉妬に少し狂気が混ざっているように見えて、ごまかしはきかないと悟った。
「偶然知り合って…そこで…怪我をした私を手当してくれて…」
「犯されたの?」
「そういうんじゃない。そうじゃなくて、その時の空気が…そういう流れになってしまって…。パパとももうずっと…なかったし…」
(冴島さん…ごめんなさい…)
ピンクのレースに包まれた私は、到底いい妻には見えなかった。
九時半を過ぎ、子供たちをそれぞれの部屋に向かわせる夫。
昼間に二回もしたのに、何をするつもりなのだろう…。憂鬱な訳では無いが、夫の本心が見えなくて戸惑ってしまう。
夜10時半を過ぎた頃、リビングにいた私を夫がわざわざ呼びに来た。夫のあとについて寝室に入ると、暑いくらいにエアコンが効いている。
「パジャマを脱いで見せて」
(そのために室温を上げたんだ…)
私は黙ったまま覚悟を決めて、下着姿になる。
「ねえママ、冴島って誰?」
いきなり核心を突かれて動揺を隠しきれない。
「どうして…冴島さんのこと…」
ベッドに腰かけていた夫は、笑みを浮かべて私を抱き寄せる。
「冴島は、どうやってママに触るの?」
首を振る私の顔を覗き込むように見上げて言った。
「さーくら、冴島は何番目?」
そう訊ねる夫の目は、嫉妬に少し狂気が混ざっているように見えて、ごまかしはきかないと悟った。
「偶然知り合って…そこで…怪我をした私を手当してくれて…」
「犯されたの?」
「そういうんじゃない。そうじゃなくて、その時の空気が…そういう流れになってしまって…。パパとももうずっと…なかったし…」