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blossom
第3章 Love2:知らない男
「んっ…ふぅん……っはぁ…」
キスをしているだけなのに、またはしたない声を冴島さんの口の中に吐き出してしまった。腰に手を回されただけで、乳首まで熱くなってしまう。
身体ごと優しく抱き寄せられただけで、ぐらぐらになっている私は平衡感覚が無くなってしまったようだった。ぴったりと冴島さんにくっついて、鳥の雛のようにただただ唇と舌を動かすだけ。
冴島さんの唾液が私の中に滲み込んできて、私の唾液と合わさる。それをコクンと飲み込んだだけで、私の一部がキュンっと痺れた。
その心地よい痺れがもっと欲しくて堪らない…
伝える術がなくて、冴島さんの背中に手を回して、しがみついてしまった。
「さくらさん」
キスの最中、唇が触れたままで名前を呼ばれた。でも私の舌は冴島さんの唇を舐めるのに忙しい。
「先に傷の手当しましょう」
(先にってことは、後で何かあるってこと?)
抱き寄せていた手が腰を離れ、そっと肩に手をかけられて、冴島さんにもたれていた身体を離された。
(やだ私、何を考えて…)
再び腰に手を当てられて、ほんの1m先の車の後部座席にエスコートされる。
少し冷えた頭で気づく。
(こんな所で昼間からキスしてたなんて…)
後部座席に乗り込むとドアが閉められて、冴島さんが反対側に回った。書類の入っている大きなバッグを助手席に移動させ、後部座席の半分を折りたたんだ。
広くなった床のスペースに膝をついて、薬箱から大きな絆創膏を取り出した。
「これ知ってます?湿潤療法といって…」
と説明してくれたけれど、唇の動きに見とれて耳に入ってこない。
少し膝を伸ばした状態にしてから、フィルム状の絆創膏を優しく貼ってくれた。
キスをしているだけなのに、またはしたない声を冴島さんの口の中に吐き出してしまった。腰に手を回されただけで、乳首まで熱くなってしまう。
身体ごと優しく抱き寄せられただけで、ぐらぐらになっている私は平衡感覚が無くなってしまったようだった。ぴったりと冴島さんにくっついて、鳥の雛のようにただただ唇と舌を動かすだけ。
冴島さんの唾液が私の中に滲み込んできて、私の唾液と合わさる。それをコクンと飲み込んだだけで、私の一部がキュンっと痺れた。
その心地よい痺れがもっと欲しくて堪らない…
伝える術がなくて、冴島さんの背中に手を回して、しがみついてしまった。
「さくらさん」
キスの最中、唇が触れたままで名前を呼ばれた。でも私の舌は冴島さんの唇を舐めるのに忙しい。
「先に傷の手当しましょう」
(先にってことは、後で何かあるってこと?)
抱き寄せていた手が腰を離れ、そっと肩に手をかけられて、冴島さんにもたれていた身体を離された。
(やだ私、何を考えて…)
再び腰に手を当てられて、ほんの1m先の車の後部座席にエスコートされる。
少し冷えた頭で気づく。
(こんな所で昼間からキスしてたなんて…)
後部座席に乗り込むとドアが閉められて、冴島さんが反対側に回った。書類の入っている大きなバッグを助手席に移動させ、後部座席の半分を折りたたんだ。
広くなった床のスペースに膝をついて、薬箱から大きな絆創膏を取り出した。
「これ知ってます?湿潤療法といって…」
と説明してくれたけれど、唇の動きに見とれて耳に入ってこない。
少し膝を伸ばした状態にしてから、フィルム状の絆創膏を優しく貼ってくれた。