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blossom
第20章 Love19:狂わせる男
「なんでっ?パバ、外してよ」

「すぐ外すから、ちょっとだけ」

袋から出した真っ黒な首輪を手にした夫が、私の後ろに回る。
「何?ね、パパ、ちょっとっ」

夫は口をつぐんだまま首輪を付けようとしているので、諦めて大人しくして待つことにした。

首輪のベルトがグッと締まった。

「好きなんでしょ?」

トンッと正面から肩を押されて、腹筋では支えられずベッドにボスッと倒れてしまった。

起き上がろうと身体を捩ると、夫の手が鎖骨のあたりをグッと押さえつけた。

「大人しくしないと、もっと動けなくしなきゃいけなくなっちゃうよ?」

「なんで…?」

「大人しくできる?」

狂気にも似た夫の笑みに、身体が竦んだ。
「大人しく…するから…」

うんうん、と満足そうな顔をして、私の足元の方に消えた。カチャカチャと何かを弄っている音が聞こえる。

ブーン…
聞き覚えのある音。

「足、開いて」

「待って…私っ……パパっ…」

「足、ベッドに乗せようか」

必然的に空いてしまったその場所にピンポイントで当てられた。部屋着越しでも敏感に反応してしまう。

1分と経たないうちに一回目、連続して二回、三回…強制的な絶頂。

夫はいつもと様子が違った。
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