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blossom
第21章 Love20:執着する男
私が入浴している間に脱いだ下着を弄ぶことも、一切隠さないようになったし、生理の周期まで把握し、舌で味わってそろそろではないかと言うほどになっていた。
そんな変態的に私を愛してくれる夫に慣れてしまっている自分もいた。
眠る前にトイレの中までついてきて、拭かずに舐めさせるよう言われても、受け入れてしまうほどだった。
しかし、毎日だった夫婦生活も一ヶ月もすると、徐々に変化してしまった。夫の一方的な愛撫で終わったり、まったく触れることのない日が続いたり、かと思えば、おもちゃを刺されて放置されたり。
私が欲しいのはただの快感ではなく、求められているという実感だったのに…。
スマホに隠してある冴島さんの名刺を見ては、しまう日々が始まった。
でも、もうこっそり会ったりすることはしないと決めていた。夫に話して会いに行くつもりだった。
ある夜、ベッドに入り、夫の背中に声をかける。
「ねぇ、パパ」
「ん?なに?」
「また、冴島さんに会いに行っていい?」
ガバッと身体を起こして、私を振り返った。
「どっ…どうして……いや…そうか……うん…」
真っ暗だけれど、動揺しているのは伝わってくる。
「いつ?」
「言わないと…だめ?」
私の言葉に夫の息が荒くなったのが分かる。
「そりゃ………いや…いいよ、言わなくても…」
「ありがと…おやすみ」
「…あぁ…」
夫の手が私の方に伸びてくるのを、制止した。
「明日、お弁当作らなきゃいけないから、ダメ」
「そうか…分かった」
夫は行き場のない熱を、自分で撫でて収めようとしているようだった。
(意地悪過ぎただろうか…)
しかし、私は反省などしてはいなかった。
そんな変態的に私を愛してくれる夫に慣れてしまっている自分もいた。
眠る前にトイレの中までついてきて、拭かずに舐めさせるよう言われても、受け入れてしまうほどだった。
しかし、毎日だった夫婦生活も一ヶ月もすると、徐々に変化してしまった。夫の一方的な愛撫で終わったり、まったく触れることのない日が続いたり、かと思えば、おもちゃを刺されて放置されたり。
私が欲しいのはただの快感ではなく、求められているという実感だったのに…。
スマホに隠してある冴島さんの名刺を見ては、しまう日々が始まった。
でも、もうこっそり会ったりすることはしないと決めていた。夫に話して会いに行くつもりだった。
ある夜、ベッドに入り、夫の背中に声をかける。
「ねぇ、パパ」
「ん?なに?」
「また、冴島さんに会いに行っていい?」
ガバッと身体を起こして、私を振り返った。
「どっ…どうして……いや…そうか……うん…」
真っ暗だけれど、動揺しているのは伝わってくる。
「いつ?」
「言わないと…だめ?」
私の言葉に夫の息が荒くなったのが分かる。
「そりゃ………いや…いいよ、言わなくても…」
「ありがと…おやすみ」
「…あぁ…」
夫の手が私の方に伸びてくるのを、制止した。
「明日、お弁当作らなきゃいけないから、ダメ」
「そうか…分かった」
夫は行き場のない熱を、自分で撫でて収めようとしているようだった。
(意地悪過ぎただろうか…)
しかし、私は反省などしてはいなかった。