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blossom
第22章 Love21:私だけの男
本当ならこのままこの部屋を飛び出して、家に帰りたかった。元々夫はおかしかったけれど、これはやり過ぎだ。
しかし現実問題、しこたまお酒を飲んでいるので運転はできないし、ここから自宅へ帰る術がなかった。
部屋の隅で座っていたけれど、どこまでもまとわりつくようにあの男の匂いがするのが耐えられなかった。
露天風呂に続く戸を開けて外へ出ると、湯船から立ちのぼる湯気が私を誘った。
竹のカゴに解いた浴衣の帯を入れる。夜風が当たり、体液がべっとりついたショーツがヒヤッとした。悲しくて情けなくて止まっていた涙がまた浮かんできてしまった。気持ちの悪いショーツを先に身体から取り去る。
着物から袖を抜こうとしたとき、ガタッと戸を開けて、既に裸になった夫が近づいて来た。地面と平行に勃起した男性器を揺らしながら。
「来ないで…」
浴衣を羽織っただけの姿で後ずさりする。
「大丈夫。キレイにしてあげるだけだから」
「やめて…こんなところで…」
夫に追い詰められ、背中に壁紙触れた。夫の顔は吸い寄せられるように私の股に埋められる。
夫はそこですぅぅっと匂いを嗅ぎ、はぁぁと興奮に満ちた熱い呼気を吐くのだ。
「大丈夫。キレイに…してあげるから…」
涙を浮かべ、恍惚とした表情で私を見上げる夫に、つい酷い言葉が口から飛び出てしまった。
「…変態っ」
傷つけられ悲しむと思ったのに、夫は口元に笑みを浮かべたまま、再び顔を埋めてきた。
しかし現実問題、しこたまお酒を飲んでいるので運転はできないし、ここから自宅へ帰る術がなかった。
部屋の隅で座っていたけれど、どこまでもまとわりつくようにあの男の匂いがするのが耐えられなかった。
露天風呂に続く戸を開けて外へ出ると、湯船から立ちのぼる湯気が私を誘った。
竹のカゴに解いた浴衣の帯を入れる。夜風が当たり、体液がべっとりついたショーツがヒヤッとした。悲しくて情けなくて止まっていた涙がまた浮かんできてしまった。気持ちの悪いショーツを先に身体から取り去る。
着物から袖を抜こうとしたとき、ガタッと戸を開けて、既に裸になった夫が近づいて来た。地面と平行に勃起した男性器を揺らしながら。
「来ないで…」
浴衣を羽織っただけの姿で後ずさりする。
「大丈夫。キレイにしてあげるだけだから」
「やめて…こんなところで…」
夫に追い詰められ、背中に壁紙触れた。夫の顔は吸い寄せられるように私の股に埋められる。
夫はそこですぅぅっと匂いを嗅ぎ、はぁぁと興奮に満ちた熱い呼気を吐くのだ。
「大丈夫。キレイに…してあげるから…」
涙を浮かべ、恍惚とした表情で私を見上げる夫に、つい酷い言葉が口から飛び出てしまった。
「…変態っ」
傷つけられ悲しむと思ったのに、夫は口元に笑みを浮かべたまま、再び顔を埋めてきた。