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blossom
第23章 Love22 : 桂木さくらという女
「バドミントンしよう!」
「ママと僕がチームね」
「そんなのズルい」
「順番にしようよ。負けた方と交代ね」
「いいよ!」
子供たちがバドミントンを始めて、私はそれを見ながら指を立てる。愛花が1点、陸人が1点…。
愛花と私が交代し、今度は陸人と交代したころ、夫が戻ってきた。
ドッドッドッ、心臓が飛び出そうなほど激しく鳴っていた。
「パバもやる?」
「いいね。どっちが勝ってる?」
夫の表情は至って普通に見える。
どうなったんだろう、どんな話し合いをしたんだろう…我慢できずに駐車場のある方をチラチラと見てしまう。
「さくら」
窘めるように名前を呼ばれ、ハッとする。
「今度は二対二でやろうよ!」
「パパとママでグーパーして」
「グッとパーに分かれましょ!」
夫と目が合うと、夫は私の身体を上から下まで舐めるように見てきた。
(あぁ、この人は今興奮してるんだ…)
私から離れられないかわいそうな人。
しばらくバドミントンをしたけれど、さすがに疲れたので、抜けてシートに座り込んだ。まだ続けている夫と子供たちを見ながら、スマホを手にする。
冴島さんからの着信があったのを見て、ハッとする。ドキドキしながら夫の方に目を向けると、夫も私の表情を見ていた。
「ママと僕がチームね」
「そんなのズルい」
「順番にしようよ。負けた方と交代ね」
「いいよ!」
子供たちがバドミントンを始めて、私はそれを見ながら指を立てる。愛花が1点、陸人が1点…。
愛花と私が交代し、今度は陸人と交代したころ、夫が戻ってきた。
ドッドッドッ、心臓が飛び出そうなほど激しく鳴っていた。
「パバもやる?」
「いいね。どっちが勝ってる?」
夫の表情は至って普通に見える。
どうなったんだろう、どんな話し合いをしたんだろう…我慢できずに駐車場のある方をチラチラと見てしまう。
「さくら」
窘めるように名前を呼ばれ、ハッとする。
「今度は二対二でやろうよ!」
「パパとママでグーパーして」
「グッとパーに分かれましょ!」
夫と目が合うと、夫は私の身体を上から下まで舐めるように見てきた。
(あぁ、この人は今興奮してるんだ…)
私から離れられないかわいそうな人。
しばらくバドミントンをしたけれど、さすがに疲れたので、抜けてシートに座り込んだ。まだ続けている夫と子供たちを見ながら、スマホを手にする。
冴島さんからの着信があったのを見て、ハッとする。ドキドキしながら夫の方に目を向けると、夫も私の表情を見ていた。