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blossom
第4章 Love3:若い男
朝パート先に行くと上村さんの代わりに高野くんが来ていた。シフトを入れ替えたらしい。

「桂木さん、もう気づいてますよね?」

「何がですか?」

「ボク達のこと。」

「何のことですか?」

「上村さんとボク、そーゆー関係なんです。」

「それ、私に言わなくても…」
(興味無いのに…)

「桂木さんって結婚何年目くらいですか?」

「突然何ですか?」

「ご主人とは仲良いですか?」

「はい、お陰様で。あ、バッシング行ってきますね。」
なんとか高野くんと距離をとろうと、ホールに出ていく。

このままじゃ、怪しい方向に話が行きそうで嫌だ。早く時間が過ぎればいいのに。

「桂木さん、佐野、分かります?キッチンの。」

「はい、まぁ、お顔は。」

「桂木さんのこと、めっちゃタイプだって言ってましたよ。佐野が。」

「それはそれは、有難いですね。でも私…」
はいはいと流して終わらせたかった。

「あいつの初めての相手になりませんか?」

「はっ…はぁ??初めて…?!」
口にしてやっとその意味がわかった。

「教えてやってくださいよ、佐野に」

「バカなこと言わないでください」
ふざけてる、冗談じゃない。主婦を馬鹿にしすぎてる。みんながみんな上村さんみたいな訳じゃない。
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