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blossom
第5章 Love4:見ていた男
「私は、ちょっと変わってるみたいでね」
そういうと冴島さんはまた私の手をとった。
私が持っていたデザートスプーンを取りテーブルに置くと、私の指先を冴島さんのクリームに触れさせた。
「ぁっ…えっ…」
私の人差し指の先にちょこんとついたクリームごと、口の中へ入れてしまった。
はじめは指先だけだったが、私の目を見ながら指ごと口の中に入れ、しゃぶるように転がすように、舌で愛撫された。
「こんなことがしたいんです」
真面目そうな見た目で、こんなことを…
「一日中でも」
私の目を見つめながらそう言った冴島さんは、少し悪い人にも見えた。
「来週の今日は会えますか?」
そう言うと、私の中指の腹に軽く歯を立てながら、私の返事を待っている。
けれど、惚けて開いてしまった口からは言葉が出ず、頷くことで意志を伝えた。
「ありがとう、楽しみだ」
冴島さんはそう言うと、自分の名刺にサラサラと電話番号を書いてよこした。
「時間は?何時から会えますか?」
「何時でも…子供が学校に行ったら…」
冴島さんの声は、まるで催眠術にかかったかのように、私のことをポーッさせる。
「さくらさん、これを」
小さな紙袋を渡された。白地にシルバーの模様が入っている。蝶が羽ばたいているようにも見えた。
そういうと冴島さんはまた私の手をとった。
私が持っていたデザートスプーンを取りテーブルに置くと、私の指先を冴島さんのクリームに触れさせた。
「ぁっ…えっ…」
私の人差し指の先にちょこんとついたクリームごと、口の中へ入れてしまった。
はじめは指先だけだったが、私の目を見ながら指ごと口の中に入れ、しゃぶるように転がすように、舌で愛撫された。
「こんなことがしたいんです」
真面目そうな見た目で、こんなことを…
「一日中でも」
私の目を見つめながらそう言った冴島さんは、少し悪い人にも見えた。
「来週の今日は会えますか?」
そう言うと、私の中指の腹に軽く歯を立てながら、私の返事を待っている。
けれど、惚けて開いてしまった口からは言葉が出ず、頷くことで意志を伝えた。
「ありがとう、楽しみだ」
冴島さんはそう言うと、自分の名刺にサラサラと電話番号を書いてよこした。
「時間は?何時から会えますか?」
「何時でも…子供が学校に行ったら…」
冴島さんの声は、まるで催眠術にかかったかのように、私のことをポーッさせる。
「さくらさん、これを」
小さな紙袋を渡された。白地にシルバーの模様が入っている。蝶が羽ばたいているようにも見えた。