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blossom
第5章 Love4:見ていた男
「私…いいのかな…」
自問なのか冴島さんに答えを求めたのか分からないけれど、どんどんと深みにはまっていく自分が分かっていた。
冴島さんのねっとりとしたキスは気持ちいいと改めて感じる。
「じゃあまた」
冴島さんは名残惜しそうに私の指先に最後のキスをした。
お店の前に自転車を取りに行くと、ご主人がオープンの札をクローズに返しているところだった。
「すみませんでした」
止めっぱなしでいた事を詫び、その場を去ろうとする私に洋食屋のご主人が声をかけた。
「奥さん、ちょっと、いいかな?」
店のドアを開けて私を招き入れる。
「は…い…?」
(なんだろう…忘れ物?)
カランコロン
誰もいない店内にドアのチャイムが響き渡る。
「奥さん、あれ不倫相手?いけないねぇ」
「っな…なんのことですか?!」
「可愛いお子さんいるのに、悪い女だねぇ」
ねっとりとした目で私の身体を品定めしている。
「なぁ奥さん…旦那に黙ってて欲しいかい?」
「べ、別に…」
「子供たちに知られたくないだろう?」
「そんな脅し…怖くないですから」
キッパリと言ったつもりだったけれど、動揺しているのは隠しきれてなかったようだ。
「奥さん次第だよ」
自問なのか冴島さんに答えを求めたのか分からないけれど、どんどんと深みにはまっていく自分が分かっていた。
冴島さんのねっとりとしたキスは気持ちいいと改めて感じる。
「じゃあまた」
冴島さんは名残惜しそうに私の指先に最後のキスをした。
お店の前に自転車を取りに行くと、ご主人がオープンの札をクローズに返しているところだった。
「すみませんでした」
止めっぱなしでいた事を詫び、その場を去ろうとする私に洋食屋のご主人が声をかけた。
「奥さん、ちょっと、いいかな?」
店のドアを開けて私を招き入れる。
「は…い…?」
(なんだろう…忘れ物?)
カランコロン
誰もいない店内にドアのチャイムが響き渡る。
「奥さん、あれ不倫相手?いけないねぇ」
「っな…なんのことですか?!」
「可愛いお子さんいるのに、悪い女だねぇ」
ねっとりとした目で私の身体を品定めしている。
「なぁ奥さん…旦那に黙ってて欲しいかい?」
「べ、別に…」
「子供たちに知られたくないだろう?」
「そんな脅し…怖くないですから」
キッパリと言ったつもりだったけれど、動揺しているのは隠しきれてなかったようだ。
「奥さん次第だよ」