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blossom
第6章 Love5:入れない男
チュッとゆっくりと音をさせて、太ももにキスされた。

「ぁ……」

「まずいな…すぐに剥ぎ取りたくなる」

「いい…ですよ…」

「いや…」
そう言うと、すうっと息を吸った。

「…もっとさくらさんを堪能したい」

息じゃない、匂いを嗅がれたんだ。

かぁっと顔が熱くなる。


モゾッと内ももを擦り合わせてしまった私を冴島さんは見ていただろうか…もう目を開けてはいられない。

スカートの裾を握る手が汗をかいてくる。

すぐにでも降ろしてしまいたくなるのを、人差し指と人差し指を絡めて封じる。


「冴島さん…」

すぅぅ…はぁぁ…すぅぅ…はぁぁ…
何度も深呼吸のように嗅がれていると、恥ずかしさが少し消えていく気がする。

でもすぐにまた冴島さんの一言で我に返る。
「なぜもうこんなに香ってしまうんでしょうね」

「男を引きつけるような、魅力的な…」
言葉の途中で、冴島さんがまた、すぅぅ…と息を吸い込んだ。

「言わないで…」

「服を…汚さないようにしないとね」

冴島さんの手が私の手に重なり、スカートの裾は降ろされた。

シャツワンピースの薄い生地越しに揃えた指の背で身体を撫でられると、胸の先端が触れて欲しそうに主張し始める。

「こんなに清楚な顔をして…」
その指の背が私の頬をなぞると、冴島さんの手がボタンを上から外し始めた。

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