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第9章 秘密

「子供の頃のとは違うで？
俺はもう大人や」
と、琴姉の耳元で囁くと
琴姉は
「…知ってる」
と、俺を見上げた

くっ……
なんや急に
小悪魔的なっ！！

「無理すんな」

「あたしも
もう大人だから」

だ、だから
なんやねーーん
ほんまもう！
俺を誘惑すんの
やめてくれ
もう我慢でけへんなるっ

「くそっ、あいつ
なんでずっと家におんねん」

たまらん俺は
琴姉を振り向かせて
舌をねじ込むと
琴姉は
俺に舌を預けたまま
硬い俺を
スウェットの上から優しく
手で包み込んだ

あぁ…琴姉が
あの琴姉が
俺のを触ってくれてる
俺の大好きな琴姉が…
ちゅ、ん…くちゅ…
っう…ぁぁ…気持ちえぇ
やんわり
さすってくれてるだけやのに
おかしなりそうや

「どないしよ」

「…なに？」

「おさまらんなる」

そう言うと
琴姉は目線を下げて
さすってる自分の手を見つめた

「えらい大人になってるやろ？」

わりと立派な方や
黒田のもんは
どんなもんか知らんけど

「……なんて言えばいいのよ」

「咥えるの大変そう…とか？」

「エッチ」

「エッチやで？」

俺をさすってる
琴姉の手に俺の手を重ね
もうちょっと大胆に
俺をさすらせると
琴姉は
顔を赤くして言葉を失った

「琴姉のも触りたい」

「…だめ」

「見たい」

「冬馬…」

「舐めたい」

「……」

「大人なんやろ？」

「……」

「セフレやし」

そう言うと
琴姉は
ほんの一瞬
俺から目を逸らし
そしてまた
俺を見上げた

ん？
…なんや、今の顔…