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満たされないシェアハウス
第2章 エ・ス

思わず
冬馬の私を刺激してる手を掴むと
冬馬は
わずかに口角を上げて
ニヤリと笑った

「ほな、自分でやるか?」

自分で?
そんな…
自慰をしないとは言わない
けど
自分でオモチャで自慰をして
その感想を言えっていうの?
そんなこと恥ずかしくて…

「でけへんやろ?
せやからしゃあないねん」

「あっ…ちょっと待って
ほんとに、ねぇ、あっ」

なんなのこれ
じわじわと届く振動が
私を快感へと導こうとする
ううん
もう気持ちいい域に
連れてかれてる

もしも冬馬が居ないなら
もしも冬馬が恋人なら
確実に私は
更に刺激を求めてるはず

だって私
多分…濡れてる

「もっと?」

やめて
そんなこと言わないで
抵抗…できなくなる

「気持ちええ?」

冬馬は至って冷静で
そんな冬馬に
気持ちいいなんて
言えるわけない

「言うてくれへんなら
確かめるで?」

え…確かめるって…
そんなのダメよ
そんなところ触るなんてダメ
それに
濡れてるのバレちゃう

「けど…その前に…」

「あ、冬馬、冬馬…」

もう…だめ
冬馬がパジャマの中に手を入れ
ショーツの上から
ローターでクリトリスをなぞると
更に刺激は強くなり
このまま
いってしまいたくなる

あぁ…気持ちいい…
もっと、もっと感じたい
そう思ったその時
カチャッという音と同時に
その振動が強くなった

「んっ…ぁ、ん…」

だめ、いっちゃう
いきそうなくらい
…感じてる

「気持ちええか?」

「…は…恥ずかしい…」

「腰、動いてんで、
いきたいんやろ?
なんも恥ずかしないし
いってくれたら嬉しいんや。
そのために
これ、作ってんねんから」

「ぁ、ぁ…だめ…ぁ…」

すぐにいってしまいそう
ローターを使ったのが初めてだから?
それとも
自慰が久しぶりだから?
…酔ってる…から?
だめ
もう…いきたい
もう、無理!

「我慢できない」

そう言って
両手で顔を隠すと

「我慢なんかせんでええ
ここか?ここやろ?」

そう言いながら
冬馬は
ピンポイントで
グイグイとその場所を
突き上げながら
小刻みにローターを動かした

「だめ、ほんとにっ
ぁ、ぁ…冬馬、冬馬
い、いっ…くっ、んんっ」
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