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満たされないシェアハウス
第13章 満たされた寂しさ

「な、なんで?」
「辰巳が…ネカフェに居るって」
そこで俺は
自分が泣いてたことを思い出し
急いで涙を拭うと
何も無かったように
立ち上がった
「あ、あかんやろ
こんなとこ来たら。
また辰巳に怒られんで。
すぐに帰った方がええ」
いや、違う
ほんまは
そんなこと思うてへん
会いたかったんや
大丈夫やったか?
辰巳に
酷いこと言われてへんか?
連絡せんとごめんな
けど
もう…そんなん
したらあかんねん…
また泣いてまいそうな気持ちを
グッと抑え
俺は琴姉の肩を軽く押すと
もう一度琴姉に声をかけた
「すぐに帰った方がええ」
すると琴姉は
その俺の手を握りしめた
「辰巳が言ったの」
「……」
「すぐに冬馬のところに行けって」
「…なんで」
「辰巳に聞いたの…」
「何を?」
そう言うと
琴姉は俯き
口元を指で隠しながら
呟いたんや
「冬馬は…」
「うん」
「ち、違ってたらごめんね?」
「うん」
「あたしのことが…好きだって」
「辰巳が…ネカフェに居るって」
そこで俺は
自分が泣いてたことを思い出し
急いで涙を拭うと
何も無かったように
立ち上がった
「あ、あかんやろ
こんなとこ来たら。
また辰巳に怒られんで。
すぐに帰った方がええ」
いや、違う
ほんまは
そんなこと思うてへん
会いたかったんや
大丈夫やったか?
辰巳に
酷いこと言われてへんか?
連絡せんとごめんな
けど
もう…そんなん
したらあかんねん…
また泣いてまいそうな気持ちを
グッと抑え
俺は琴姉の肩を軽く押すと
もう一度琴姉に声をかけた
「すぐに帰った方がええ」
すると琴姉は
その俺の手を握りしめた
「辰巳が言ったの」
「……」
「すぐに冬馬のところに行けって」
「…なんで」
「辰巳に聞いたの…」
「何を?」
そう言うと
琴姉は俯き
口元を指で隠しながら
呟いたんや
「冬馬は…」
「うん」
「ち、違ってたらごめんね?」
「うん」
「あたしのことが…好きだって」

