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満たされないシェアハウス
第3章 ス・キ
「はい、どうぞ」

「うわー美味そー」

そう言うなり
食べ始めた冬馬は
子供の頃と同じだ

両親の仕事が忙しく
よく我が家で
ご飯食べてたんだよね…

クスッ
がっついて
口元汚しちゃって
子供みたい

けどビールの飲み会は豪快で
喉仏もしっかりしてて…
かっこいいじゃん

「冬馬、お酒強いね」

「せやな」

「ビールじゃ足りないんじゃない?
てゆーか…ビールも
もう無くなっちゃうね」

辰己のために
少し買っておいただけだし

「せやな、あーほんま美味い。
これ飲んだら
コンビニに強い酒でも
買いに行ってくるわ。
明日休みやし」

「うん、じゃあ
その間にお風呂入っちゃお」

「琴姉は?なんかいる?」

「あら、優しいじゃん」

「何を言うてんねん。
俺は無茶苦茶優しいんやで?
特に女の子には」

「Sのクセに」

「ククッ、なんでSやねん」

あ…まずい
この話題
なんかちょっとダメだよね

「あ、あーそうだ
なんかさ、甘いもの買って来てよ」

「ククッ」

「何よ」

「いや、琴姉おもろいなー思うて。
さ、コンビニ行ってくるわ。
風呂入っとけよ」

「あ、うん」

あ、あれ?
うん、とか言っちゃったけど
なんで命令口調なのよ
ほんとSなんだから

けどさ
嫌な気分にならないのは
なんでなんだろ…

タメ口だし
いつも決定権は
なぜか冬馬にあって
わがままなのに
そのわがままが甘えてるようで
つい
世話をやいちゃうんだよね…

私は
コンビニに行く冬馬を見送ると
そんなことを考えながら
湯船に浸かった

そういえば
明日休みって言ってたけど
どこかに出かけたり
するのかな…

私は特に予定はないけど
冬馬も予定がなければ
ずっと二人っきりってことだよね?

ん〜…
なんかマズイ気がする…

「琴姉!」

えっ?な、なに!
冬馬はコンビニから帰って来たのか
なんとドアのすぐ前で
突然、私に声をかけた
私は思わず湯船の中で
胸元を隠しながら…

「急に何?
ドア開けないでよ?」

「ククッ、それ
開けて欲しい言うてんの?」

や、やだやだやだ
何言ってんのよ

「ち、違うわよ!」

「開けへんて。
あんな、ワイン開けるやつある?」

「あ、ある。
赤い箱の中」

「うぃーっす」

な、なにが
うぃーっすよ!もう!
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