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満たされないシェアハウス
第3章 ス・キ

私も
もう寝よう

ベットに入って電気を消すと
当たり前だけど
静かすぎて…
なんだか寂しくなる

隣の部屋の
冬馬の寝息が
聞こえそうなくらい
静かだ

いっそのこと
冬馬の寝息が
聞こえたらいいのに…

なんだろ
久しぶりに寂しくて切ない

黒田さんに裏切られたこと
思い出したからかな
それとも
冬馬が寝ちゃったから…

なんだか眠れそうもなくて
寝返りをうつと
目の前に
冬馬がくれた
おもちゃが目に入った

それは
冬馬の言う通り
少し長いものが
二つ付いてるおもちゃ

一つは小さくて
もう一つは大きい

けど
冬馬もバカよね

こんなに近くに冬馬が居るのに
私がおもちゃを
使えるわけないじゃない

きっと
音が聞こえちゃうし
一人でなんて無理だよ

冬馬がしてくれなきゃ
自分でなんて…

あ、あたし
何考えてんだろ
冬馬に
して欲しいなんて…

でも
今…
冬馬が抱きしめてくれたら
正直嬉しいと思うし
隣の部屋でもいいから
居て欲しいと思ってる

どうしてかは
わからないけど…

あ…少し
眠くなってきたかも

私も寝るね
冬馬

おやすみ




「琴姉…、琴姉…」

ん?…何?
なにか…聞こえる

眠っていると
私を呼ぶ声が聞こえて
目が覚めた

「琴姉…」

え…辰己?

「琴姉…」

違う
辰己じゃない
…冬馬?

「ん…とおま?…なに?」

眠い目を開けると
冬馬は
枕元で私を見つめていた

「ごめん、急に寝てもうて」

「ん…いいよ…どしたの?」

「さっきは寝たんやけど
目が覚めたら
なんや寝られへんなって」

「あ…そうなんだ…
ちょっと待って」

眠れないなんて
何かあったのかな…
さっきも
すごく酔ってたし
心配になった私は
身体を起こして
冬馬をベットに腰掛けさせ
電気を付けようとしたんだけど…

「ごめん
暗い方がええ」

冬馬が
電気つけて欲しくないなんて
大丈夫かな

「え、あ…うん、わかった。
何かあったの?
何でも聞くよ?」

心配になって
隣に座る冬馬の顔を覗き込むと

「あ、は…ハックシュン」

冬馬は豪快にくしゃみをした

「やだ、寒いの?
風邪ひいちゃうじゃん。
ほら、お布団かけて」
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