この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
満たされないシェアハウス
第3章 ス・キ

「うん、ありがとうな
よいっしょ…
ほんま昔っから琴姉優しいよな。
俺ひとりっ子やから
ずっと姉貴みたいや思うててん…」

え、え、ちょっと待って
冬馬なにしてんの?
布団かけなって言ったけど
お布団に入っていいよとは
言ってないけど!

冬馬は
優しいだの姉貴だの
ぶつぶつ呟きながら
ベットに上がり込み
あれよあれよという間に
冬馬は私の隣にぴたりとくっついて
座っていた

な、なにこれ
添い寝してるわけじゃないけど
足にお布団かかってて
これじゃまるで
仲良しな恋人同士じゃない!

けど冬馬は
そう思ってないみたい

もしかしたら
冬馬の中では
私も自分も
あの頃のままなのかも

こたつで何時間も話をして
そのまま雑魚寝をしたり
朝までトランプして
恋バナをした
あの頃のまま

だから
こんなに接近することも
手を繋ぐことも
平気でしちゃうのかな
私はいちいち
戸惑ってるけど

「悩みでも…あるの?」

「そりゃあるけどな」

「仕事のこととか?」

「まぁ…それもある。
琴姉も
寝られへんことあるやろ?」

「うん…まぁ、それなりに」

「どんな時?」

「うーん…」

言えないよ
黒田さんを思い出した時
なんて

「まぁ…
多かれ少なかれ
誰でもあるよな」

「…うん」

もう追及しないんだ
私が言いにくそうにしてるからだよね
ほんと
そーゆーとこ
冬馬らしい


落ち込んでると
理由は聞かずに
ゲーム誘ってくれたり
面白動画見せてくれたりしたよね

あの時のまんまだ

「琴姉」

「ん?」

「俺…」

「うん」

「琴姉とおったら
なんや落ち着くわ」

「そ、そう?」

私も…だけど

「子供ん時もそうやったんや。
家におっても一人やから
つまらんかってな」

「うん」

「琴姉とこ行ったら
琴姉が辰己とおんなじように
俺に世話やいてくれんのが
なんや心地よかったんや」

「世話なんてやいてたっけ?」

「ようやいてくれたで?」

暗闇の中
そう言って
冬馬は私の顔を覗き込み
そして
優しい声で囁いた

「肩、寒ない?」

えっ?
何よ、突然
/203ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ