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満たされないシェアハウス
第4章 シ・テ
「あ〜ほんま美味い。
てゆーか
とにかく懐かしい味やねんな…
俺の親は
買うてくるおかずが
多かったから
琴姉とこの食堂の味が
ほんま懐かしいねん」

「冬馬の両親
忙しそうだったもん
仕方ないよ。
うちの親はたまたま
ご飯作るのが仕事だったってだけで」

「それは理解してるで?
感謝もしてる。
けど
美味い思うんはしゃあないわ。
あ!」

「ん?」

「2センチ飲んでもうてる!
せやのに
そない酔うてないやん!」

「だーかーらー
ゆっくり飲めば
こないだみたいには
ならないんだってば」

「なんやつまらん」

「ちょっとは酔ってるよ?」

「ほんま?」

「クスッ、ほんまほんま。
酔ってる方がいいの?」

「せやな」

「なんで?」

「エロい話しできるから」

「な、ど、どーゆーことよ」

「しらふやと言いにくいやろ?
さて
アンケートいくでー」

「やだ急にー」

「質問!
おかず何?」

「え?!」

「ひとりでする時のおかず」

「そ、そんなの
やだ冬馬やめてよ」

「なんやー
酔うてへんやん。
ベロベロになってた時は
なんでも話してくれたのに」

「えっ!!
な、なに?何話したの?
え、やだ」

「ククッ
琴姉、顔、真っ赤やで」

「もーやだやだやだ」

「あはは、心配すんな。
何も言うてへんから」

「ほんと?」

「ほんまや。
まぁもし喋ってても
多分可愛らしいもんやで。
おもちゃも持ってへんねんから。
あ、せや
今思い出したんやけどな
昔は三人で
コミック見たりして
興奮してたよなぁ。
ククッ
今思えば
全然エロないやつ」

「あー見てた見てた!
あたしの携帯で
こっそり見てたよねー」

「俺、あんなんで
勃ってたんやで」

「あたしは今でも
きゅんとするけど?」

「ほんま?」

「だめ?」

「え、マジでおかず何やねん」

「……妄想」

「くーーー…」

「何よ!」

「あかん」

「え?」

「あかんあかん!」

「何がよ」

「続きしたなってきた」

「ん?」

「昨日の」

「え?」

「俺、明日からおらんし
また週末まで忙しいし
とりあえず
あれのホンマの使い方
教えたらんとな」

「え、な、何言ってんの?」

「琴姉の部屋行こ」

「え、ちょっ、冬馬
待ってよ、冬馬」

「ほなソファーでやるか?」

「や…やだ」
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