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満たされないシェアハウス
第4章 シ・テ
服を着終えた私は
ベットに腰掛けて
冬馬を迎え入れると
冬馬は熱いコーヒーを
私に渡し
隣に腰を下ろした

「横になってのうてええんか?」

「うん、大丈夫」

さすがに
乱れたイき方をして
冬馬に合わせる顔が無い

私は俯き加減のまま
とりあえず黙って
コーヒーに口をつけると
冬馬は
突然、子供の頃の話をはじめた

「バレンタインにな」

「…え?」

「バレンタインに
琴姉からチョコ
もろうてたやろ?」

「あ…うん」

確かに
辰己と冬馬に
いつも同じチョコを
あげてたな…

「せやけどな」

「うん」

「ほんまに好きな男には
もっと高いチョコ
あげてたやん」

「あ〜…まぁ、そうだね」

「美味そうなやつ」

「そう…だった?」

「俺らにはチロルやったやんけ」

「あはは、そうかも」

「ほんでな
こっそり辰己と
琴姉がチョコ渡すん
見に行ったりしててん」

「えっ!」

「ククッ」

「な、なによ」

「大抵振られてたなぁ」

「ひ、ひどい!」

わざと…かな…
私が恥ずかしくないように
冬馬は
こうやって
わざと関係ない話
してくれてるのかも…

「成功したら
見てたでーって
言うつもりやってんけどな
いっつもアウトやから
言えへんかってん」

「まぁ…モテてなかったもんね
あたし」

「せやな」

「ひどーい」

「けど彼氏おったやんけ
高校の時とか」

「まぁね」

「いつした?」

「え…」

「エッチ」

「何それ」

「アンケートや」

「……」

「高校三年ちゃう?」

「な、なんでよ」

「平均や。
リサーチの平均。
せやから琴姉もそうかなー思て」

「ハズレ」

「キスは?誰と?」

「だ、だからそれは…
絶対言わない」

それだけは…
絶対に言えない

「そぉか…あ、明日な」

「うん」

「夕方出かける予定早まって
昼頃にはもう出ることになった」

「あ、うん」

「あ、それと
辰己が暇あったら
顔出す言うてたで」

「わかった。
あ、コーヒー」

「うん」

「美味しかった。
ありがと」

「おう。
眠れるか?
コーヒー飲ませといて
あれやけど」

眠れないって言ったら
どうか…してくれるのかな


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