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満たされないシェアハウス
第5章 ダ・レ

私はその二人の声で
我にかえると
急いで黒田さんの手を振り払った
「帰って下さい」
「琴音、そんなこと言うなよ」
「弟が来るの。
もうそこまで来てる。
だから帰って、お願い。
必ず連絡するから。
早く、お願い」
「わ、わかった。
じゃあ、今日は帰るよ」
弟が来る
その言葉で黒田さんは
あきらめた様子で玄関のドアに手をかけ
私を振り向いた
「携帯番号は変わってないから」
「わかりました」
…ガチャ…
すぐに二人が帰ってきちゃう
どうしよう
普通にしてなきゃ
や、やだ
私、泣いちゃってるじゃん
涙なんていつでたのよ…
私は急いで台所へ移動しながら
涙を拭い
大きく一つ深呼吸をした
すると
玄関から
心地いい冬馬の声が聞こえてきた
「鍵、かかってないやんけ
帰ったでー」
我にかえると
急いで黒田さんの手を振り払った
「帰って下さい」
「琴音、そんなこと言うなよ」
「弟が来るの。
もうそこまで来てる。
だから帰って、お願い。
必ず連絡するから。
早く、お願い」
「わ、わかった。
じゃあ、今日は帰るよ」
弟が来る
その言葉で黒田さんは
あきらめた様子で玄関のドアに手をかけ
私を振り向いた
「携帯番号は変わってないから」
「わかりました」
…ガチャ…
すぐに二人が帰ってきちゃう
どうしよう
普通にしてなきゃ
や、やだ
私、泣いちゃってるじゃん
涙なんていつでたのよ…
私は急いで台所へ移動しながら
涙を拭い
大きく一つ深呼吸をした
すると
玄関から
心地いい冬馬の声が聞こえてきた
「鍵、かかってないやんけ
帰ったでー」

