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満たされないシェアハウス
第5章 ダ・レ
冬馬の声…

冬馬の声を聞いて
何故だか一瞬
涙が込み上げてきた

だ、だめだめだめ
こんな私を
冬馬に見られたくないし
黒田さんとのことも
知られたくない

「おぉ、琴姉久しぶりー
てか2日ぶりー
辰巳もおんでー」

「あ、そ、そーなんだ。
ちょうど良かった。
なんかさー作り過ぎちゃって」

「うわーすげー。
腹減って死にそうやってん!
食べずに帰ってきて
ほんま良かったわー」

と言いながら
冬馬はミートボールをひとつ
口に運ぶと嬉しそうに笑って
私に親指を立てて見せた

「俺、速攻着替えてくるわ」

よかった
私の動揺も黒田さんのことも
気づいてないみたい

「あ、うん。
じゃあ料理温めとくね」

「ビールも飲むでー」

と、冬馬が部屋に入って行くと
辰巳が私に近づいた

冬馬と色々…あったから
なんか辰巳と話すのも
気まずいな…

「さっき…」

「ん?」

「おっさん見たけど」

「えっ…」

「あれ、前の男か?」

ヤバい
辰巳は気づいてたんだ

「ち、違う違う。
なんかセールス」

「あいつはやめとけって」

辰巳には
不倫してたことバレてて
別れたあと
あたしが落ち込んでたのも
知ってるからな…

「だから違うってば」

「今度来たら追い返せって
冬馬に頼んどくからな。
絶対やめとけよ」

「や、やだやめてよ、
冬馬には話さないで。
もう絶対来ないから」

ガチャ…

「どないしたー。
何が来うへんて?」

「な、なんでもないよ!
ビ、ビールだよね。
すぐ出すから」

慌てて冷蔵庫を開けると
納得してくれたのか
辰巳は冬馬と
関係ない話をし始めた

「あ、冬馬」

「ん?」

「ちょっと寒くなってきたし
こたつ欲しくないか?」

「むっちゃ欲しーーー!
てか、あんの?」

「あるよなぁ琴姉」

「あ、うん、あるけど」

よかった…
辰巳
冬馬に話さないでいてくれそう

それはそうと
こたつ
本当にだすのかな

こたつ見ると
思い出しちゃうんだよね…

あの日のこと

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