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満たされないシェアハウス
第5章 ダ・レ
それから2人は
あっという間に
こたつを設置

晩御飯は
こたつで食べることになった

妙にうれしそうに
料理を運ぶ二人を見ていると
なんだか
あの頃に戻ったみたいで
私まで顔がニヤけて仕方がない

だって
辰巳が居るとはいえ
近くで私の手料理を
美味しそうに食べる冬馬を
ずっと見てられるんだもん

「あー上手いー。
やっぱ最高やな!
おばちゃんのDNA!」

「どんな褒め方なのよ。
結局褒めてんの
うちのお母さんじゃない」

「あははは」

冬馬の
豪快に食べる姿は
ほんとに子供の頃と変わらないな

辰巳の好き嫌いも

「なんかさー
こうしてると
二人とも全然変わってないね」

「え?」

「なんかさー
楽しかったよね、あの頃」

「せやな。
つまらんことで
笑いコケてたしな」

ほんとにそう

あの頃
すごく楽しかった

みんな家族みたいで
友達みたいで
何でも話せたし
嘘偽りなくどんな自分でも
冬馬に見せることができた

今はもう…できないけど

「琴姉も飲むか?」

「そうね、ちょっとだけ」

「ほんまちょっとやけどな!」

「もう〜それ言わないでよ〜」

それからしばらく
昔話に花を咲かせながら
私は2センチビールを飲み
ほろ酔いになった

私の正面に座ってる辰巳も
気持ち良さそう

「あー酔ってきたかもー。
琴姉アイスー!」

「アイスは無いかなぁー」

「えーー」

「うわ、俺も食いたい!
辰巳買うてきてくれや」

「あ、あたしも行く。
三人で行こうよ!」

「俺は出張で疲れたし
琴姉は酔うてて危ないからアカン」

「え、あたしも行きたい」

「あかんて!酔うてるやろ?
辰巳、行ってきてくれや。
俺、ガリガリ君な!」

なんで行っちゃダメなのよ…

「オッケー。
酔いさませたいから
俺行ってくる。
琴姉は何?雪見だいふく?」

「あ、うん、それ」

辰巳は機嫌良く立ち上がり
一人でアイスを買いに行ってしまった

だから
もちろん今、部屋には
冬馬と私の二人きり

なんだか
気まずい私は
「あ、そーだ。
部屋に美味しいチョコあるんだった」
と、こたつから立ち上がって
自分の部屋に入り
ベットに腰をかけた

あー…ちょっとフラついてる
やっぱ酔ったかな

そう思いながら
冷たい手で頬にて当ててると

…ガチャ

ドアが開く音がした

「冬馬…どうしたの?」
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