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満たされないシェアハウス
第6章 ワ・ケ
翌日のお昼休み

「はぁ…」
何度目かのため息をつくと
隣で一緒にランチをしてる友人が
私に声をかけた

「どうしたの?今朝から変ね」

「ん〜…」

「もしかして失恋?」

…失…恋
いや、失恋ではないような
でも失恋と言えば失恋?
なんて言えばいいんだろ
この気持ち

「失恋…なのかなぁ…」

「何よそれ」

「振られたわけじゃないから」

「喧嘩したってこと?」

「そもそも付き合ってないの」

「告白して断られたの?」

「ううん。
告白もしてない」

「全然だめじゃん。
あーあれだ。
好きな人に彼女ができたとか?」

「ううん」

「何それ、もう全然
わかんないんだけど。
てゆーかさ
なんで告白しないの?」

「それは…絶対無理だから」

だって冬馬は年下がストライクだし
あたしに
そーゆー感情あるなら
向こうから告白するだろうし
オモチャであれこれとか
あり得ないし
だいたいさ
好きならやっちゃうじゃん?
いくらでもチャンスあるのに
一切、私に触れないし!

「言ってみないと分かんないよ。
好きって言ってみれば?」

「無理無理無理無理」

そんなのダメだよ
そんなこと言ったら
終わっちゃうもん

私達の…関係

辰巳と冬馬と私の
関係
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