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満たされないシェアハウス
第6章 ワ・ケ

「あーうまい!」
冬馬は
喉を鳴らしながら
ビールをごくごくと流し込み
あっという間に
缶ビールを空けてしまった
「あ、せや
もう俺はしてやれんけど
欲しいオモチャ
言うてくれたらやるで。
どれがええ?」
どれがいいかなんて
言えるわけないじゃない
恥ずかしくて
顔から火がでそうだよ
「い、いらない」
「ククッ」
「なによ」
「可愛らしいなぁ」
やだ、もう酔ったの?
「も、もう!
馬鹿にしてんの?!」
「してへんて。
欲しかっても
言えへんのやろ?」
「そ、そんなことないよ。
欲しかったら言うし!」
「相変わらず
負けず嫌いやなぁ。
すぐに意地になんの
変わってへん」
「意地になってなんか」
「なってるって。
琴姉は一番年上やから
なんでも出来んとあかん思うてたやろ?
そんで負けたらあかん
思うてるんちゃう?
ええねんで
負けたって
でけんかったって
恥ずかしいこと
したって」
恥ずかしいこと…
冬馬のその言葉を聞いて
私の脳裏に黒田さんが現れていた
『不倫』
しかも身体を捧げただけの関係
今思えば
馬鹿としか言いようがない
だから
ひたすらに隠し続けてるんだけど…
「優等生でおると疲れるやろ」
…確かに
私は長女で
そういうところは
あると思う
辰巳だけじゃなく
冬馬の面倒も見るとこになって
子供の頃から
頑張ってたかもしれないな…
「さ、どれがええ?」
「どれって…」
なんて言えばいいのよー
正直
一つくらいあるといいな
なんて思ってたけどさ
ローターって言ったら
遠慮すんなって言われそうだし
最後に使ったやつは
欲求不満丸出しみたいで
恥ずかしいし
「しゃあないなぁ。
俺が選んだる!」
「や、待って冬馬!」
冬馬はそう言うと立ち上がり
自分の部屋へと姿を消してしまった
冬馬は
喉を鳴らしながら
ビールをごくごくと流し込み
あっという間に
缶ビールを空けてしまった
「あ、せや
もう俺はしてやれんけど
欲しいオモチャ
言うてくれたらやるで。
どれがええ?」
どれがいいかなんて
言えるわけないじゃない
恥ずかしくて
顔から火がでそうだよ
「い、いらない」
「ククッ」
「なによ」
「可愛らしいなぁ」
やだ、もう酔ったの?
「も、もう!
馬鹿にしてんの?!」
「してへんて。
欲しかっても
言えへんのやろ?」
「そ、そんなことないよ。
欲しかったら言うし!」
「相変わらず
負けず嫌いやなぁ。
すぐに意地になんの
変わってへん」
「意地になってなんか」
「なってるって。
琴姉は一番年上やから
なんでも出来んとあかん思うてたやろ?
そんで負けたらあかん
思うてるんちゃう?
ええねんで
負けたって
でけんかったって
恥ずかしいこと
したって」
恥ずかしいこと…
冬馬のその言葉を聞いて
私の脳裏に黒田さんが現れていた
『不倫』
しかも身体を捧げただけの関係
今思えば
馬鹿としか言いようがない
だから
ひたすらに隠し続けてるんだけど…
「優等生でおると疲れるやろ」
…確かに
私は長女で
そういうところは
あると思う
辰巳だけじゃなく
冬馬の面倒も見るとこになって
子供の頃から
頑張ってたかもしれないな…
「さ、どれがええ?」
「どれって…」
なんて言えばいいのよー
正直
一つくらいあるといいな
なんて思ってたけどさ
ローターって言ったら
遠慮すんなって言われそうだし
最後に使ったやつは
欲求不満丸出しみたいで
恥ずかしいし
「しゃあないなぁ。
俺が選んだる!」
「や、待って冬馬!」
冬馬はそう言うと立ち上がり
自分の部屋へと姿を消してしまった

