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満たされないシェアハウス
第7章 別れ

琴姉が出て行って
どれくらいたったやろう
俺は
こたつの上のカレーピラフと
餃子を見つめながら
突っ立ったままやった
なんで
カレーピラフと餃子やねん
と、心の中で
ツッコミを入れながら
それでも
出て行った琴姉が
気になって気になって
仕方がない
琴姉は
あの男と絶対
話をしてるはずや
どないしよ
あのオッサンが
琴姉の男やったら
ほんまは
あの男と付き合うてるから
もう出て行ってくれとか
言われたら…
『ガチャ…』
あ、琴姉や
俺は
琴姉が出て行った時のまま
1ミリも動いて無いことが恥ずかしくて
急いで腰を下ろして
こたつに足を突っ込んだ
「…ただいま」
「おぅ、おかえり」
どないしよ
びびって琴姉の顔、見られへん
「ご飯…食べる?」
あの男の話
せぇへんいうことは
あいつと何してたかは
言わんつもりみたいやな
「もちろん。
無茶苦茶腹減ってんねん」
「すぐあっためるね」
「ありがとうな。
ほな俺はビールを…」
そう言いながら立ち上がり
俺は側に立ってた琴姉の顔を
チラッと覗き見た
すると
琴姉の目は真っ赤で…
「どないしたんや琴姉!
あの男になんかされたんか?!」
俺はびびってたことも忘れて
あの男のことを言葉にしてしまった
「…違う」
「違うわけないやろ。
泣いてるやんけ!
なんか酷いことされたとか
そんなんちゃうやろな?」
「違…そういうのじゃないの」
「せやけど!」
「ほんとに
ほんとに黒田さんに
何かされたとかじゃなくて」
「黒田て…」
あいつが…黒田…?!
どれくらいたったやろう
俺は
こたつの上のカレーピラフと
餃子を見つめながら
突っ立ったままやった
なんで
カレーピラフと餃子やねん
と、心の中で
ツッコミを入れながら
それでも
出て行った琴姉が
気になって気になって
仕方がない
琴姉は
あの男と絶対
話をしてるはずや
どないしよ
あのオッサンが
琴姉の男やったら
ほんまは
あの男と付き合うてるから
もう出て行ってくれとか
言われたら…
『ガチャ…』
あ、琴姉や
俺は
琴姉が出て行った時のまま
1ミリも動いて無いことが恥ずかしくて
急いで腰を下ろして
こたつに足を突っ込んだ
「…ただいま」
「おぅ、おかえり」
どないしよ
びびって琴姉の顔、見られへん
「ご飯…食べる?」
あの男の話
せぇへんいうことは
あいつと何してたかは
言わんつもりみたいやな
「もちろん。
無茶苦茶腹減ってんねん」
「すぐあっためるね」
「ありがとうな。
ほな俺はビールを…」
そう言いながら立ち上がり
俺は側に立ってた琴姉の顔を
チラッと覗き見た
すると
琴姉の目は真っ赤で…
「どないしたんや琴姉!
あの男になんかされたんか?!」
俺はびびってたことも忘れて
あの男のことを言葉にしてしまった
「…違う」
「違うわけないやろ。
泣いてるやんけ!
なんか酷いことされたとか
そんなんちゃうやろな?」
「違…そういうのじゃないの」
「せやけど!」
「ほんとに
ほんとに黒田さんに
何かされたとかじゃなくて」
「黒田て…」
あいつが…黒田…?!

