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満たされないシェアハウス
第7章 別れ

「だから
もう二度と来ないでって
それをちゃんと言っておきたくて
そう言っただけ
そう言っただけなのに
急に涙出てきちゃって…っ…
もう…やだ…っう…とーま
とーま、あたし
…あたし…っ…」
「琴姉…」
俺は
琴姉の手から
持ってた食器を取り上げ
琴姉をこたつに座らせた
すると琴姉は
両手で顔を覆ったまま
静かに泣き始めた
泣いてるいうことは
まだ『好き』
いうことなんやろな
最悪や
もう俺
琴姉の側には
おられへんなる…
けどなんで
好きやのに別れなあかんのやろ
あぁ、そうか
不倫なんかもしれへん
黒田は
どう見てもかなり年上やったし
好きやのに別れなあかんのなら
それしかない
理由はどうあれ
琴姉がフリーになったわけやから
普通やったら
多少喜んでもええ状況やねんけど
あんな年上好みの琴姉が
俺に振り向いてくれる訳がないし
俺に脈があるなら
もうとっくに
なんか始まってるはず
はぁ…
それを痛感した俺は
泣いてる琴姉に
ティッシュを渡しながら
静かに溜息をついた
もう二度と来ないでって
それをちゃんと言っておきたくて
そう言っただけ
そう言っただけなのに
急に涙出てきちゃって…っ…
もう…やだ…っう…とーま
とーま、あたし
…あたし…っ…」
「琴姉…」
俺は
琴姉の手から
持ってた食器を取り上げ
琴姉をこたつに座らせた
すると琴姉は
両手で顔を覆ったまま
静かに泣き始めた
泣いてるいうことは
まだ『好き』
いうことなんやろな
最悪や
もう俺
琴姉の側には
おられへんなる…
けどなんで
好きやのに別れなあかんのやろ
あぁ、そうか
不倫なんかもしれへん
黒田は
どう見てもかなり年上やったし
好きやのに別れなあかんのなら
それしかない
理由はどうあれ
琴姉がフリーになったわけやから
普通やったら
多少喜んでもええ状況やねんけど
あんな年上好みの琴姉が
俺に振り向いてくれる訳がないし
俺に脈があるなら
もうとっくに
なんか始まってるはず
はぁ…
それを痛感した俺は
泣いてる琴姉に
ティッシュを渡しながら
静かに溜息をついた

