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スカーレットオーク3
第7章 8 林業女子
数名の男に混じって研修を受けながら毎日体力との戦いだったが幸い、休憩時間と終了時間、休日がきちんとあるのでなんとか持ちこたえていた。
また組合員の中に、柚香をときめかせる男がいたおかげで仕事へのモチベーションが高かった。(大友直樹さんって渋いなあ。仕事の仕方も外見も)
持ち場が同じではあるが仕事の内容上、たいした接近はできない。
なんとか昼食時に顔を合わせることができるのだが他の組合員の手前、会話を交わすことも難しかった。
しかも既婚者であることを人伝えに聞いて知っていた柚香にとって、憧れの先輩という位置にしか存在させられなかった。
新人研修の間、他の新入りの男より体力や仕事を覚えることに後れを取ってはいなかったし、柔軟性と木に関係した転職数のおかげで林業組合に馴染むことは早かった。
ただ重機の扱いが苦手で、チェーンソーは勿論のこと草刈機ですら上手くエンジンが掛けらず、他のベテラン組合員にも教わったのだがうまくいかなかった。
そこに直樹が現れる。
まず直樹の手つきは滑らかで扱う重機がまるで楽器のようだった。(チェーンソーがマンドリンに見える……)
丁寧にコツを教えられ、重機を人並みに扱えるようになった頃には尊敬と感謝とが入り混じった恋心が芽生えていた。
また組合員の中に、柚香をときめかせる男がいたおかげで仕事へのモチベーションが高かった。(大友直樹さんって渋いなあ。仕事の仕方も外見も)
持ち場が同じではあるが仕事の内容上、たいした接近はできない。
なんとか昼食時に顔を合わせることができるのだが他の組合員の手前、会話を交わすことも難しかった。
しかも既婚者であることを人伝えに聞いて知っていた柚香にとって、憧れの先輩という位置にしか存在させられなかった。
新人研修の間、他の新入りの男より体力や仕事を覚えることに後れを取ってはいなかったし、柔軟性と木に関係した転職数のおかげで林業組合に馴染むことは早かった。
ただ重機の扱いが苦手で、チェーンソーは勿論のこと草刈機ですら上手くエンジンが掛けらず、他のベテラン組合員にも教わったのだがうまくいかなかった。
そこに直樹が現れる。
まず直樹の手つきは滑らかで扱う重機がまるで楽器のようだった。(チェーンソーがマンドリンに見える……)
丁寧にコツを教えられ、重機を人並みに扱えるようになった頃には尊敬と感謝とが入り混じった恋心が芽生えていた。