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スカーレットオーク3
第11章 12 ディナー
 緋紗を家族に紹介したときを思い出す。

緊張した緋紗の肩を颯介は気楽に叩いて『やっと直樹の嫁が来たな』と言ったのだった。

(結婚相談所でもやればいいのに)直樹はくすっと笑った。

柚香が「ごちそうさまでした。じゃこれで失礼します」と頭をぺこりと下げた。

「うん。おつかれ。ゆっくり休んで」

「はい」

 少し頬を赤らめて柚香は去って行った。

沢田はなんだか落ち着かない様子だ。



「沢田君、ありがと。疲れた?」

「あ、いえ。なんか元気いい娘ですね」

「うん。ああ見えて頼もしいよ。大人っぽい彼氏募集中だってさ」

「は、はあ」

 おっとりとした性格の良い沢田には直樹の狙いを勘付かれていないようだ。



「じゃ。これで失礼するよ。また演奏聴かせて」

「はい。失礼します」

 沢田はきちんとした礼をし去り、直樹は厨房の和夫に礼を言いに行った。

和奏が手伝っている。



「和夫さん、ありがと。和奏、お手伝いか。偉いな」

「もう私、お手伝いのレベルじゃないわよ」

「もう、いつでも任せられそうだよ」

「そうか」

 優しく和奏を見つめると彼女は照れて、つんと皿を洗いだした。



「じゃ、これで」

「おう。またいつでも来いよ」

「ありがとう」

 足取り軽く緋紗の待つ家に直樹は帰って行った。
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