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スカーレットオーク3
第12章 13 楽園
恥じらうような誘うような怪しい蠱惑的な緋紗を目の前にして、直樹は林檎をかじるように緋紗の唇に吸い付く。
緋紗に覆いかぶさって直樹は訊ねた。
「もう一本の木知ってる?」
「生命の樹?」
緋紗は喘ぎながら答える。
「そうそ。実を食べたら永遠の命が得られるらしいけど。どんな実なんだろうね」
「若い頃なら永遠の命って憧れたけど。今はそうでもないかな」
「中学生までだね」
「もしも永遠になら連理の枝がいい」
「比翼の鳥は?」
「うーん。飛びたくなくなったり、飛べなくなったりするとちょっと辛いかな」
「そんなときは一緒に休めばいいよ」
「ん」
二人でまた水の中に潜り滝の裏側に行った。
少しくぼんだ洞に座り濃厚な口づけを交わしてから戻り、そして家路についた。
緋紗に覆いかぶさって直樹は訊ねた。
「もう一本の木知ってる?」
「生命の樹?」
緋紗は喘ぎながら答える。
「そうそ。実を食べたら永遠の命が得られるらしいけど。どんな実なんだろうね」
「若い頃なら永遠の命って憧れたけど。今はそうでもないかな」
「中学生までだね」
「もしも永遠になら連理の枝がいい」
「比翼の鳥は?」
「うーん。飛びたくなくなったり、飛べなくなったりするとちょっと辛いかな」
「そんなときは一緒に休めばいいよ」
「ん」
二人でまた水の中に潜り滝の裏側に行った。
少しくぼんだ洞に座り濃厚な口づけを交わしてから戻り、そして家路についた。