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第17章 　セクシャル テイスト

　…
　個室の前までやって来た優夏。
　由利子と並んで立つ。

　個室はカーテンで囲われていて、中は見えない。
　だが、喘ぎ声と肉体がぶつかる音は、完全に洩れている。

　優夏は、少しだけカーテンが開いているのに気付く。
　由利子は、その隙間の前に立っていた。
　“えっ！覗いてるの？”
　優夏の鼓動が高鳴る。

　すると由利子の手が、優夏の肩に廻ってきた。
「えっ！？」
　そしてすぐに、顔を引き寄せられた。
　由利子と顔がくっつき、ﾄﾞｷﾄﾞｷする優夏。
　だが、そのﾄﾞｷﾄﾞｷ感を味わう間もなく、衝撃の光景が飛び込んできた。
　“うわっ！！！”
　カーテンの隙間から見えたのは、全裸で繋がる男女の姿。
　それは20代と思われる、若いカップルだった。

　ソファーの座面に両手をつき、尻を突き出す女。
「あんっ！あっ、あっ、あっ…」
　その女の腰を掴み、腰を振り続ける男。
♪ﾊﾟﾝｯ…ﾊﾟﾝｯ…ﾊﾟﾝｯ…ﾊﾟﾝｯ…

　目の前で繰り広げられる、後背位での性交に、目を丸くする優夏。
　その優夏と、顔を付けてSEXを覗く由利子。
　二人は、20代カップルの本気SEXに、釘付けとなっていた。