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蜜月非行【1】 〜フリーズ・破廉恥ショー〜
第18章  アウェイク
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  12:40
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 ~ ホテルのレストラン ~

 街並みを見渡せる席で、料理を堪能する二人。
 由利子は、ワインを飲んでいた。
 優夏も勧められたが、これから仕事があるので断念した。
 …
 食後のデザートを食べる優夏。
 由利子は、まだワインを飲んでいる。

 ふとボトルを見ると、空だった。
 “うそっ!一人で飲んじゃったの…”
 驚いた優夏だが、しらふでツッコむ勇気はなかった。

 由利子の顔を見ると、桜色に染まっている。
 そんな由利子と目が合った。
「ねえ、これからどうする?」
 目尻を下げて、聞いてくる由利子。
「一回帰ろうかなと…」
「あらっ、それって時間の無駄じゃない?」
「えっ!まあ、そうなんですけど…」
「確か18時20分に、昨日の店に集合だよね?」
「あっ、はい…よく覚えてますね」
「だったら、うちで休んでいきなよっ」
「いやっ、でも、悪いし…」
「遠慮しないでよっ!よしっ決定」
「ええー」
 勝手に話はついてしまった。

 確かに優夏の自宅に戻るとすれば、片道だけでも、駅まで徒歩10分。
 電車を乗継いで40分に、バスで20分、プラス徒歩10分。
 それを往復と考えれば、時間の無駄である。
 由利子の家からなら、ハプバーまで徒歩10分で着くのだから。

 優夏は、由利子の提案に甘えることにした。
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