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穢れ
第1章 穢れ
 血と精液で汚れた布団の上で、わたしはこれみよがしに泣いた。
 腕と、内太腿には、先生がつけた青あざが、指の形クッキリに浮かび上がってた。


 先生は分厚くて広い背中を小さく丸めて、
「ごめん」
 と、わたしの顔を見る勇気も無さそうに謝った。


 先生は性根は優しいんだ。
 だから、いけないんだ。
 先生はわたしに正直に言った。


「抑えきれなかった」


 そう、理由はそれだけなのに。


「もしものときは、責任をとるから。許してくれ…」


 悪魔な自分でいればいいのに、天使な自分を捨てられないから、こうなるんだ。



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