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好きと依存は紙一重
第5章 好きと依存は紙一重
どちらからともなく唇を重ねる。柔らかな舌が絡み合い、静かな寝室に水音が、いやに大きく響いた。いつもはあまり気にしなかったキスの音も、今日は媚薬の効果を果たし、未亜をより興奮させた。
唇が離れ、銀色の糸がふたりの間で切れる。呼吸は限界寸前だったが、まだ連とキスをしていたかったという思いが強く、つい連の唇に目が行ってしまう。
「そないな寂しそな顔、しいひんでください」
連は苦笑しながら触れるだけのキスをすると、未亜を抱き上げ、ベッドに寝かせた。長襦袢を脱ぐと、未亜の服に手をかける。
「あ、アタシ、お風呂をまだ……」
まだ汗を流していないことを思い出し、連の手を掴んだ。ネットカフェでシャワーを浴びてくるんだったと後悔していると、連が吹き出した。
「今更何言ってるんどすか。夏に雨で濡れたまま、したこともあるやろう。夏祭りで浴衣デートした日はそのままホテル直行どしたし、冬なんかは運動不足で……」
「それ以上言わないでっ!」
恥ずかしさのあまり大声で連の言葉を遮り、顔を覆った。
梅雨の時期に突然雨に降られ、ずぶ濡れで帰ってきた時は透けてる服がエロいからとそのままセックスをし、浴衣デートの後は、浴衣を乱してするのはエロいからと、ベッドへ直行した。
冬はエアコンが効いた連の部屋で電気毛布に包まりながらダラダラし、このままでは運動不足で太ると思い、スマホの充電器を取りに来た連を無理やりベッドに引っ張った。
連が語ったこと以外にも、思い出してみれば汗をかいたまま肌を重ねたことは、何度もあった。
「アタシ、最低だ……」
「そんなんあらしまへんよ。ほら、可愛い顔を見せとぉくれやす」
連はやんわりとした手つきで未亜の手を退かすと、鼻先にキスを落とした。髪をひと撫ですると、服を脱がせる。今度は大人しく脱がされるが、先程の思い出話の羞恥も相まって、顔を背ける。
唇が離れ、銀色の糸がふたりの間で切れる。呼吸は限界寸前だったが、まだ連とキスをしていたかったという思いが強く、つい連の唇に目が行ってしまう。
「そないな寂しそな顔、しいひんでください」
連は苦笑しながら触れるだけのキスをすると、未亜を抱き上げ、ベッドに寝かせた。長襦袢を脱ぐと、未亜の服に手をかける。
「あ、アタシ、お風呂をまだ……」
まだ汗を流していないことを思い出し、連の手を掴んだ。ネットカフェでシャワーを浴びてくるんだったと後悔していると、連が吹き出した。
「今更何言ってるんどすか。夏に雨で濡れたまま、したこともあるやろう。夏祭りで浴衣デートした日はそのままホテル直行どしたし、冬なんかは運動不足で……」
「それ以上言わないでっ!」
恥ずかしさのあまり大声で連の言葉を遮り、顔を覆った。
梅雨の時期に突然雨に降られ、ずぶ濡れで帰ってきた時は透けてる服がエロいからとそのままセックスをし、浴衣デートの後は、浴衣を乱してするのはエロいからと、ベッドへ直行した。
冬はエアコンが効いた連の部屋で電気毛布に包まりながらダラダラし、このままでは運動不足で太ると思い、スマホの充電器を取りに来た連を無理やりベッドに引っ張った。
連が語ったこと以外にも、思い出してみれば汗をかいたまま肌を重ねたことは、何度もあった。
「アタシ、最低だ……」
「そんなんあらしまへんよ。ほら、可愛い顔を見せとぉくれやす」
連はやんわりとした手つきで未亜の手を退かすと、鼻先にキスを落とした。髪をひと撫ですると、服を脱がせる。今度は大人しく脱がされるが、先程の思い出話の羞恥も相まって、顔を背ける。