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好きと依存は紙一重
第1章 決意
「ここぉ、ここ、ね……。あんっ、女の子の、一番感じる場所でぇ……はぁ、く、クリトリスって、いうの。ここ、擦ってみて」
「こう、やろうか……?」
 連はぎこちないながらも、クリトリスを指先で撫で回した。それだけで今にもイッてしまいそうな快楽が押し寄せてくる。
「ああっ!? これ、いい……! ひあぁっ、も、ダメ……っ!」
 未亜は無意識に腰を揺らし、彼女のヴァギナから愛液がとぷりと零れ、連の長襦袢に大きな染みを作る。だが、絶頂寸前で連の指は離れてしまった。

「なんでやめちゃうの?」
 イジワルと拗ねると、連は困り顔で未亜を見つめる。
「だって、ダメやって言うたやないどすか」
 連の素直さに、未亜は頭を抱える。確かにダメとは言ったが、この場合はやめてはいけないダメだった。大抵の男性はそれを分かっていて更に激しくするものだ。素直にやめるあたり、彼はアダルトコンテンツと無縁だったのだろう。
(エロ本とかAVと無縁っていうか、オナニーすらしたことなさそう……)
 箱入り息子の性的知識の無さに苦笑し、ずいっと顔を近づける。それだけで連の頬は椿色に染まった。

「あのね、こういう時のダメとかやめては、いやよいやよも好きのうちってやつなの」
「はぁ……」
 連の生返事で、いくら言葉で言っても分からないと悟った未亜は、躯に覚え込ませることにした。ずっと壁際にいたことに気づき、立ち上がって連の腕を軽く引っ張る。
「とりあえずさ、ベッドでしよ」
 もう抵抗する気力もないのか、連はフラつきながら立ち上がると、はだけた長襦袢を押さえながらベッドへ行く。童貞というより処女のような振る舞いに、未亜は必死に笑いをこらえる。

 未亜が使う予定のベッドに座らせると、そのまま押し倒して長襦袢の腰紐を解き、連の腕を頭上にまとめて手早く縛り上げる。
「何するつもりどすか?」
 不安げに見上げてくる連に向かって、未亜は奇麗に微笑んでみせた。
「アタシがさっきダメって言った理由を分からせようと思って」
 未亜は連の長襦袢を一気にはだけさせた。肌は蝋のように色白で、腹筋や胸筋の線がうっすら浮かび上がっている。薄桃色の乳首は外気に晒され、固くなっている。まるで芸術品のような連の肉体に、ため息が出る。
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