この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
好きと依存は紙一重
第2章 jester
「やっぱレビューとか見るべき?」
スマホでさっき読んだ本のレビューを探してみると、高評価レビューが半分以上あった。未亜と同じような感想を抱く者もいたが、他の読者に叩かれている。
「アテになんないや……」
未亜はネットを閉じると、小説投稿サイトを開いた。このサイトはたくさんのコンテストを開いていて、未亜はできるだけ参加している。長編コンテストで最優秀賞を貰えれば書籍化、短編コンテストで入賞すれば書籍収録のチャンスだ。
短編小説のコンテストで何度か佳作入りしているが、書籍収録されたのは1度だけ。それでもめげずに投稿を続けている。
「お、また黒犬さんだ」
現在更新中の小説、デリ恋に黒犬というユーザーからページコメントが来ているのを見つけ、頬が緩む。このサイトでは気に入ったページにちょっとしたコメントを書き込むことができる。感想を書きたいけどレビューは気が重いというユーザーのために作られた機能だ。この機能は未亜も気に入っている。
さっそくもらったページコメントを見てみると、主人公のミサキを応援するコメントが書き込まれていた。
「えー、こんな子応援しちゃう?」
そう言いながらも、未亜の声には楽しさが滲んでいる。肯定的なコメントをもらって喜ばない作者はいない。たとえ予想外の褒め言葉でも、嬉しいものだ。
デリ恋のあらすじはこうだ。セックスが大好きな美女、ミサキはデリヘル嬢として働きながら、結婚相手を探す。実際にテクニックがある人は少なく、ようやく上手な人に出会えたとしても妻子持ちや彼女持ち、借金してまでデリヘルを利用する地雷客ばかり。
ちなみに今はミサキが好きになった客が、実は親友の彼氏だったと発覚したところだ。
この小説は、デリヘルで働いていた時の経験をもとに書いている。
スマホでさっき読んだ本のレビューを探してみると、高評価レビューが半分以上あった。未亜と同じような感想を抱く者もいたが、他の読者に叩かれている。
「アテになんないや……」
未亜はネットを閉じると、小説投稿サイトを開いた。このサイトはたくさんのコンテストを開いていて、未亜はできるだけ参加している。長編コンテストで最優秀賞を貰えれば書籍化、短編コンテストで入賞すれば書籍収録のチャンスだ。
短編小説のコンテストで何度か佳作入りしているが、書籍収録されたのは1度だけ。それでもめげずに投稿を続けている。
「お、また黒犬さんだ」
現在更新中の小説、デリ恋に黒犬というユーザーからページコメントが来ているのを見つけ、頬が緩む。このサイトでは気に入ったページにちょっとしたコメントを書き込むことができる。感想を書きたいけどレビューは気が重いというユーザーのために作られた機能だ。この機能は未亜も気に入っている。
さっそくもらったページコメントを見てみると、主人公のミサキを応援するコメントが書き込まれていた。
「えー、こんな子応援しちゃう?」
そう言いながらも、未亜の声には楽しさが滲んでいる。肯定的なコメントをもらって喜ばない作者はいない。たとえ予想外の褒め言葉でも、嬉しいものだ。
デリ恋のあらすじはこうだ。セックスが大好きな美女、ミサキはデリヘル嬢として働きながら、結婚相手を探す。実際にテクニックがある人は少なく、ようやく上手な人に出会えたとしても妻子持ちや彼女持ち、借金してまでデリヘルを利用する地雷客ばかり。
ちなみに今はミサキが好きになった客が、実は親友の彼氏だったと発覚したところだ。
この小説は、デリヘルで働いていた時の経験をもとに書いている。