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好きと依存は紙一重
第1章 決意
「うんうん、可愛い可愛い。さ、おいで」
「はーい」
 部屋に入ると店長にプレイ開始の電話をし、パーカーのジッパーを完全に下ろした。キャミソールを胸の上までたくしあげ、ピンク色のフリルがついた真っ白なブラと、色白の大きな胸を見せつけるように胸を突き出す。挑発的な未亜に、中年男性は息を呑む。
「じゃ、シャワー行こっか」
 片手をブラの中に入れながら言えば、中年男性は面白いくらいに首を縦に振る。そんな彼を笑いながらゆっくり服を脱ぐと、中年男性と一緒に、浴室に入った。

 夜10時、東京。連は歩道橋の上で途方に暮れた。
「間抜けにも程があるやろ……」
 真っ黒な空を見上げ、ぽつりとつぶやく。
 東京に逃げる計画は、半月前から考えていた。仕事の合間に今着ている服やウィッグを買い、いつもの自分とは似ても似つかない不良になりすました。不良になればファンにバレることもないと思ったからだ。実際に京都駅へ向かう最中に、顔を覚えているファンのひとりとぶつかってしまったが、気づかれることなく終わった。

 趣味も恋人もない連には、貯金だけはたくさんある。だから東京に来てどこかアパートかマンションでも借りたら、ゆっくり仕事を探そうと考えていた。
「宿、どないしよか……」
 今抱えている最大の問題を口にし、何度目か分からないため息をついた。


 その頃未亜は、お気に入りの赤い長財布を抱えながらニヤケ顔で歩いていた。
「いやぁ、儲かった儲かった」
 嬉しさのあまり、財布に頬ずりをする。今日未亜を指名した客は6人いて、そのうち4人は120分コースにしてくれた。未亜が働くデリヘルは、120分コース1回で嬢1に万円入る。それが4人いただけでも嬉しいのに、ほとんどの客が有料オプションをつけてくれた。
 有料オプションとは、客が金を出してお望みのプレイをするというものだ。嬢がストッキングやソックス、パンストなどをはいてきて、客がそれを破ったり持ち帰ったりすることができる。他にもローターやバイブ、電マなどでのプレイなど、様々なものがある。
 有料オプションで得た金は、全て嬢に入るのだ。
 
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