この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
好きと依存は紙一重
第3章 暗雲
 今度はブラジャーをずらされ、先端が外気に晒され固くなる。興奮しきって喚き散らす男の唾が、未亜の顔や躯にかかり、嫌悪感で吐き気がする。
「いやあぁっ!? 離せ、この変態! 汚い手でアタシに触んな!」
「あぁ、マオちゃんのおっぱい! 2年ぶりのマオちゃんだぁ!」
 男は未亜の腕をベンチに固定するように押さえつけ、未亜の谷間に顔を埋める。荒い息に、悲鳴を上げた。

「だ、誰か! 連!」
 恐怖のあまり連の名前を叫ぶが、都合よく来てくれるわけがない。
「ダメだよぉ、マオちゃん。僕とのえっちに集中しなきゃ。他の男の名前を口にするお口は塞いじゃおう」
「ふざけんな!」
 せめて唇だけは守ろうと横を向くが、片手で顔を掴まれ、無理やり上を向かせられた。タコのような口が生臭い息と共に近づき、生理的な涙が流れる。連に何も言わずにメールしたことを、後悔しながら目を閉じた。

「おごぉっ!?」
 妙な悲鳴が聞こえ、身体が軽くなる。何事かと目を開けると、男は地面に突っ伏していた。誰かが男の頭を踏みつけている。
「薄汚い手で、この人に触るな。この人はな、お前みたいな豚野郎が触っていい人じゃねぇんだよ」
 薄暗くて顔がよく見えないが、シルエットで分かる。未亜が助けを求めていた相手だ。

「連……!」
「い、痛いよぉ……」
 名前を呼ぶとサングラス越しに目が合った気がしたが、男が泣き言を言うと、連の目線は男に落とされる。連は黙々と男を蹴り出した。無言だからこそ伝わってくる怒りで、今にも窒息してしまいそうだ。だが、このまま放っておくわけにはいかない。

「連、もうやめて……。このままじゃ連が悪者になっちゃう……」
 服を下ろすと連に駆け寄り、彼の腕をつかむ。連が足を止めると、男は情けない悲鳴を上げながら、転げるように逃げていった。
「連……」
 男が逃げても黙り続ける連の腕に力を込めると、腕を振り払われ、その腕を掴んで大股で歩き出した。あまりにも強い力に、未亜は悲鳴を上げる。
/129ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ