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好きと依存は紙一重
第3章 暗雲
今度はブラジャーをずらされ、先端が外気に晒され固くなる。興奮しきって喚き散らす男の唾が、未亜の顔や躯にかかり、嫌悪感で吐き気がする。
「いやあぁっ!? 離せ、この変態! 汚い手でアタシに触んな!」
「あぁ、マオちゃんのおっぱい! 2年ぶりのマオちゃんだぁ!」
男は未亜の腕をベンチに固定するように押さえつけ、未亜の谷間に顔を埋める。荒い息に、悲鳴を上げた。
「だ、誰か! 連!」
恐怖のあまり連の名前を叫ぶが、都合よく来てくれるわけがない。
「ダメだよぉ、マオちゃん。僕とのえっちに集中しなきゃ。他の男の名前を口にするお口は塞いじゃおう」
「ふざけんな!」
せめて唇だけは守ろうと横を向くが、片手で顔を掴まれ、無理やり上を向かせられた。タコのような口が生臭い息と共に近づき、生理的な涙が流れる。連に何も言わずにメールしたことを、後悔しながら目を閉じた。
「おごぉっ!?」
妙な悲鳴が聞こえ、身体が軽くなる。何事かと目を開けると、男は地面に突っ伏していた。誰かが男の頭を踏みつけている。
「薄汚い手で、この人に触るな。この人はな、お前みたいな豚野郎が触っていい人じゃねぇんだよ」
薄暗くて顔がよく見えないが、シルエットで分かる。未亜が助けを求めていた相手だ。
「連……!」
「い、痛いよぉ……」
名前を呼ぶとサングラス越しに目が合った気がしたが、男が泣き言を言うと、連の目線は男に落とされる。連は黙々と男を蹴り出した。無言だからこそ伝わってくる怒りで、今にも窒息してしまいそうだ。だが、このまま放っておくわけにはいかない。
「連、もうやめて……。このままじゃ連が悪者になっちゃう……」
服を下ろすと連に駆け寄り、彼の腕をつかむ。連が足を止めると、男は情けない悲鳴を上げながら、転げるように逃げていった。
「連……」
男が逃げても黙り続ける連の腕に力を込めると、腕を振り払われ、その腕を掴んで大股で歩き出した。あまりにも強い力に、未亜は悲鳴を上げる。
「いやあぁっ!? 離せ、この変態! 汚い手でアタシに触んな!」
「あぁ、マオちゃんのおっぱい! 2年ぶりのマオちゃんだぁ!」
男は未亜の腕をベンチに固定するように押さえつけ、未亜の谷間に顔を埋める。荒い息に、悲鳴を上げた。
「だ、誰か! 連!」
恐怖のあまり連の名前を叫ぶが、都合よく来てくれるわけがない。
「ダメだよぉ、マオちゃん。僕とのえっちに集中しなきゃ。他の男の名前を口にするお口は塞いじゃおう」
「ふざけんな!」
せめて唇だけは守ろうと横を向くが、片手で顔を掴まれ、無理やり上を向かせられた。タコのような口が生臭い息と共に近づき、生理的な涙が流れる。連に何も言わずにメールしたことを、後悔しながら目を閉じた。
「おごぉっ!?」
妙な悲鳴が聞こえ、身体が軽くなる。何事かと目を開けると、男は地面に突っ伏していた。誰かが男の頭を踏みつけている。
「薄汚い手で、この人に触るな。この人はな、お前みたいな豚野郎が触っていい人じゃねぇんだよ」
薄暗くて顔がよく見えないが、シルエットで分かる。未亜が助けを求めていた相手だ。
「連……!」
「い、痛いよぉ……」
名前を呼ぶとサングラス越しに目が合った気がしたが、男が泣き言を言うと、連の目線は男に落とされる。連は黙々と男を蹴り出した。無言だからこそ伝わってくる怒りで、今にも窒息してしまいそうだ。だが、このまま放っておくわけにはいかない。
「連、もうやめて……。このままじゃ連が悪者になっちゃう……」
服を下ろすと連に駆け寄り、彼の腕をつかむ。連が足を止めると、男は情けない悲鳴を上げながら、転げるように逃げていった。
「連……」
男が逃げても黙り続ける連の腕に力を込めると、腕を振り払われ、その腕を掴んで大股で歩き出した。あまりにも強い力に、未亜は悲鳴を上げる。