この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
好きと依存は紙一重
第4章 一難去ってまた一難
 未亜のアパートは、駅から離れた少し寂れた街にある。交通便がいいとはお世辞でも言えないが、スーパーやコンビニは徒歩5分内にあるので、生活には困らない。住民の年齢層は割と高く、子供もいないため、とても静かで執筆をするには適している。
 アパートの1階の最奥に、未亜の部屋がある。道路から1番遠いが、ここなら隣室は1つしかない上に、部屋の前を通る者もいない。

「狭いとこだけど入って」
 鍵を開け、連を招き入れる。猫の形をした黒い玄関マットの上に、猫の顔がプリントされたスリッパが2足並んでいる。片方は白猫で、もう片方は黒猫だ。未亜は白猫のスリッパをひっかけると、短い廊下を歩いて生活スペースへ行く。
 小さな猫のテーブルに、猫のぬいぐるみやクッション、取っ手が猫型のタンスなど、猫づくしの部屋だ。唯一普通なのは、薄型テレビとその下にあるDVDプレイヤーくらいだろう。

「姫さんはほんまに猫がお好きどすね。飼わへんどすか?」
 連は部屋を見回しながら、苦笑気味になって聞く。
「ここ、ペット禁止なんだ。あと、今は忙しいから猫ちゃんのお世話できる自信ないし。ちょっと待ってて」
 未亜は隣にある趣味部屋兼寝室兼作業部屋へ行く。
 窓際には猫柄の布団が敷かれたベッドがあり、その隣にはシンプルなデザインのデスクがある。デスクの上にはノートパソコンが1台に、猫の形を模したペン立てのみ。

 壁一面には本棚が並び、ほとんどの本棚には小説や資料本でいっぱいだ。デスクから1番離れた本棚には、何故か本は1冊もない。その代わりに、色とりどりのディスクケースが並んでいる。
「うーん、どこらへんがいいかな」
 未亜は鼻歌を歌いながら、ディスクケースをいくつか引っ張り出していく。これらはすべて、映画DVDだ。4段ある棚のうち、上3段は洋画、1番下は邦画となっている。
/129ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ