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好きと依存は紙一重
第4章 一難去ってまた一難
洋画は上映してから半年ほど経つと、1本で1000円、1500円がまとめて3本で3000円など、安価な値段で売られる。DVD単体で売るから安いのだろうと未亜は考えるが、本当の理由は知らないし、安く手に入るならどうでもよかった。
一方邦画は、DVD単体でも値が張る。だいたい4000円前後し、安いものでも、かなり古い作品が2000円で売られるくらいだ。
連に雇われてから余裕ができたとはいえ、気安く邦画に手を伸ばすことは出来ないでいる。結果、このように洋画が圧倒的に多くなってしまった。
「一通り揃えればいいかな。あ、このホラーは絶対観て欲しい」
独り言を言いながら、ディスクケースをいくつか手に取る。ちなみにディスクケースの中はジャンルごとに分かれている、なんてことはなく、買った順に入っている。
今度は小説が納められている本棚の前に行く。海外作家のミステリーからボカロ小説にラノベと、幅広く揃っている。そこからまた数冊引っ張り出し、ディスクケースの上に重ねていった。ディスクケースが本の重みで傾き、崩れそうになる。
慌ててデスクの上に置くと、今度は日常系の漫画を手に取った。
ベッドの下にある収納ボックスを引きずり出し、箱を開ける。中にはイベントや買い物でもらった紙袋や不繊毛バッグがぎっしり詰まっている。その中から大きい不繊毛バッグを出すと、本とディスクケースを入れて生活スペースに戻った。
「お待たせ。これだけあれば、しばらく退屈しないで済むと思う」
ズシンと重みのある音を立て、連の隣に置いて彼の向かいに座る。
「こないに観てきたんどすか!?」
バッグの中を覗き込み、ディスクケースを開けた連は、珍しく大声で驚嘆した。謎の誇らしさが湧き上がり、ふふんと得意げに笑う。
一方邦画は、DVD単体でも値が張る。だいたい4000円前後し、安いものでも、かなり古い作品が2000円で売られるくらいだ。
連に雇われてから余裕ができたとはいえ、気安く邦画に手を伸ばすことは出来ないでいる。結果、このように洋画が圧倒的に多くなってしまった。
「一通り揃えればいいかな。あ、このホラーは絶対観て欲しい」
独り言を言いながら、ディスクケースをいくつか手に取る。ちなみにディスクケースの中はジャンルごとに分かれている、なんてことはなく、買った順に入っている。
今度は小説が納められている本棚の前に行く。海外作家のミステリーからボカロ小説にラノベと、幅広く揃っている。そこからまた数冊引っ張り出し、ディスクケースの上に重ねていった。ディスクケースが本の重みで傾き、崩れそうになる。
慌ててデスクの上に置くと、今度は日常系の漫画を手に取った。
ベッドの下にある収納ボックスを引きずり出し、箱を開ける。中にはイベントや買い物でもらった紙袋や不繊毛バッグがぎっしり詰まっている。その中から大きい不繊毛バッグを出すと、本とディスクケースを入れて生活スペースに戻った。
「お待たせ。これだけあれば、しばらく退屈しないで済むと思う」
ズシンと重みのある音を立て、連の隣に置いて彼の向かいに座る。
「こないに観てきたんどすか!?」
バッグの中を覗き込み、ディスクケースを開けた連は、珍しく大声で驚嘆した。謎の誇らしさが湧き上がり、ふふんと得意げに笑う。