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好きと依存は紙一重
第4章 一難去ってまた一難
「アタシ、舞い上がっちゃって、両親に報告したんだ。バイト代けっこう貯めてて、当時は120万くらいあったかな。それで、残り30万出してほしいってお願いしたの。そしたらあいつら、アタシの小説読んだことないくせに否定しちゃってさ。売れるかどうか分からないとか、先生や同級生は素人だし顔見知りだから褒めてるだけとか、出版社はその気にさせるためだとか。1番認めてほしかった人達は、アタシの作品を否定した。だからね、認めてほしい人に認めてもらえない辛さは分かる。だからって、傷の舐め合いをしようだなんて思わないけど」
 長々と話したせいで少し疲れてしまい、小さく息を吐く。花梨に怒られやしないかと思ったが、魔の女は不満げな目で未亜を見つめている。

「連はさ、自分の意志で東京に来て、自分の意志で東京にいるんだよ。本当に連のことを想うんなら、そっとしといてあげて」
「ですが……!」
 食い下がろうとする花梨だが、言葉が見つからないのか、再び俯いてしまう。
「ね、連はここに来てようやく自由になれたの。ま、ちょっと羽目をはずしすぎって思うこともあるけどね」
「え?」
 不思議顔で見上げてくる花梨に、未亜は得意げに笑ってみせる。花梨とはまだ少ししか話していないが、連を美化しすぎている印象がある。それを今から崩すと思うと、ニヤケが止まらない。

「あの人、放っといたら朝からビール呑んでるよ」
「う、嘘……! 連様は、1滴もお酒を呑めないはずじゃ……」
 唇をわなわなと震わせる花梨に、声を出して笑いそうになるのを必死にこらえる。
「本当だよ。お父さんが呑むなっていうから、呑んでなかっただけ。試しにちょっと呑ませたらハマっちゃったみたい。結構強いみたいで、いくら呑んでも顔色が変わらないんだよね」
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