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S級有害図書
第7章 「高橋茉莉の場合」
うちのクラスの三班は、バスケ部の五人で周ることになった。メンバーは、俺と剛、祐也、修司、翔太郎だ。中学三年の修学旅行は新潟の佐渡島だ。島に渡るフェリーのラウンジでおやつのポテトチップスを頬張っていると、幼馴染の高橋茉莉が寄ってくる。
「晴ちゃん、ちょっと気持ち悪い」
「お前、ちゃんと酔い止め飲んだのか?」
「・・・うん」
「しょうがないな。先生んとこ行こう」
「うん」
茉莉を先生の所まで連れて行き、薬を飲ませて、部屋で寝かせる。茉莉は俺の幼馴染で、今は俺の彼女だ。身長が百七十超えるノッポの俺と百四十ちょいのちっちゃな茉莉が、返ってバランスがいいと俺は思う。
手が空いた俺はデッキへ出た。よく晴れて海風が気持ちいい。三班の四人が声を掛けてくる。
「おい、晴彦、見たぜぇ。お前、隣のクラスの高橋とつきあってんの?」
「まあその、幼馴染の腐れ縁というか」
「んじゃもうやったのか?」
「バ、バカっ、そういうのは・・・」
「なんだよ、やってねえのか」
「だよなっ、そうだと思った。お前だけ童貞卒業とかねえよな」
「あの娘、おとなしくて可愛いよな」
「何でも言うこと聞きそうだし」
「お前ら、へんなこと言いふらすなよ。噂になるのは勘弁してくれ」
俺たちは一年の頃から一緒のバスケ部で、仲が良かった。あの事が起きるまでは・・・。
「晴ちゃん、ちょっと気持ち悪い」
「お前、ちゃんと酔い止め飲んだのか?」
「・・・うん」
「しょうがないな。先生んとこ行こう」
「うん」
茉莉を先生の所まで連れて行き、薬を飲ませて、部屋で寝かせる。茉莉は俺の幼馴染で、今は俺の彼女だ。身長が百七十超えるノッポの俺と百四十ちょいのちっちゃな茉莉が、返ってバランスがいいと俺は思う。
手が空いた俺はデッキへ出た。よく晴れて海風が気持ちいい。三班の四人が声を掛けてくる。
「おい、晴彦、見たぜぇ。お前、隣のクラスの高橋とつきあってんの?」
「まあその、幼馴染の腐れ縁というか」
「んじゃもうやったのか?」
「バ、バカっ、そういうのは・・・」
「なんだよ、やってねえのか」
「だよなっ、そうだと思った。お前だけ童貞卒業とかねえよな」
「あの娘、おとなしくて可愛いよな」
「何でも言うこと聞きそうだし」
「お前ら、へんなこと言いふらすなよ。噂になるのは勘弁してくれ」
俺たちは一年の頃から一緒のバスケ部で、仲が良かった。あの事が起きるまでは・・・。