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先輩の彼女を調教してやった
第54章 悲しいセックス
健治は耳を疑った。
自分はいま広美とセックスをしていたはず。

セックスは好きなもの同士がするものだと。
それなのに広美は別れたいと言っている。

「別れる?」
「なんでだよ、俺たち付き合ってるじゃないか」
「いまだってセックスしてただろ、なんでだよ?」

健治は慌てたように広美に言葉をかける。
広美は健治とは違い、冷静な口調でそれに答える。

「わたし…、好きな人が出来ちゃったの」
「健治さんより好きな人がね」
「だから、もう健治さんとは付き合えない」

健治は目の前が真っ暗になった。
そしてこのセックスで気になっていた事を口に出して広美に聞いた。

「ま、まさか、お前…」
「その男とセックスしてるのか?」

健治は広美のイヤらしいセックス内容に、もしかして他の男に仕込まれた行為なのではないかと感じていた。

「そうよ、その人とはもう沢山エッチな事してるの」

広美は躊躇することなく健治に答えた。
そして続ける。

「でも、私の勝手で健治さんと別れるから…」
「もし、健治が私とセックスしたかったらいつでもしてあげる」
「それが私が出来る唯一のお詫びだから」

健治は広美の言葉を聞いて頭に血がのぼった。

「ふ、ふざけるな!」
「何がセックスしてあげるだ、何がお詫びだ!」
「馬鹿にするのもいい加減にしろ」

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