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先輩の彼女を調教してやった
第55章 新たな調教
そして夕方まで泣いた広美はさすがに涙が出尽くしたのか、それ以降は泣くことは無かった。

一日中泣くことで、自分なりに納得をしたのだろう。

「ふぅ、もう終わった事だもんね…」
「考えても仕方ないよ」

自分に言い聞かせるように広美は少し声を張り言葉に出した。

「さて、お腹減ったし、何か食べよう」

広美は台所に向かうと冷蔵庫をあけ、何か簡単に出来る料理を考える。

「うーん、やっぱりここはオムライスかな」
「簡単だし、それに美味しいって褒めてもらえたもんね」

台所にご飯と卵、その他の材料を準備すると広美の電話が鳴った。

電話の相手は太田だった。
広美は料理の手を止め、太田からの電話に出た。

「あっ、もしもし、どうしたんですか?」

太田は広美の声を聞くと、すこし安心したような声で話し出す。

「あー、大丈夫か?」
「今日、広美ちゃん会社休んだって聞いたからさ」
「昨日も早退したらしいじゃん、心配だから電話してみたんだ」

広美はもう大丈夫と太田に返事をした。
太田はそれを聞くと話を続けた。

「ちょっと見舞いってわけじゃないけどさ、これから広美ちゃんの部屋にいってもいいか?」

広美は断る理由もないと感じ、太田の申し出を了解して電話を切った。

「一応、二人分作っておこうかな」

広美はそう呟き、もう一人分のオムライスの材料を冷蔵庫に取りにいった。


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