この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
不埒に淫らで背徳な恋
第5章 【贖罪することが救いなのでしょうか?】

無理やり脱がそうとしてきたから思いきり蹴った。
後ろに吹き飛んでベットから落ちた稜ちゃんを確認して起き上がる。
すぐさま覆い被さられて逃げるタイミングを逃してしまった。
抵抗すればするほどエスカレートするのもわかってる。
でももう私にも余裕はない。
犯されるのだけは阻止しなければ。
見上げていた稜ちゃんの顔から横の壁に視界は移った。
頬に鈍い痛みと血の味。
え………?私………今、殴られたの………?
ゆっくり稜ちゃんを見ると薄ら笑いを浮かべてる。
ズボンのファスナーを下ろし固くなったものを見せてきた。
「挿れる前に気持ち良くしてよ……前みたいにさ」
これが稜ちゃんの本性なの…?
それとも何かが乗り移ってるの…?
こんなの稜ちゃんじゃない。
無理やり口に挿れようとするのを必死に抵抗した。
その時、寝室の扉が開いてビデオカメラを持ったまま入って来た人影に二人してフリーズした。
助かった………ちょっと遅かったくらい。
「うちの娘に何しよんじゃー!!」
カメラで証拠を押さえる母と稜ちゃんを投げ飛ばす父。
こんな姿撮らせてごめん。
カメラを置いてシーツで抱き締めてくれた母の胸で泣いた。
「今から警察突き出してやる!あなたも見ただろう!」
扉に向かって言う父の言葉に顔を向けた。
ゆっくりと肩を落とし入って来たお義母さん。
え?いつから…?いつから居たの…?
マンションの下でバッタリ会ったらしい。
既成事実を作れって…?バカなの…?
それ、息子を犯罪者にしてるって気付かないの…?
「勿論離婚だ!法的措置も取る!二度と娘の前には現れないでくれ!」
怒り心頭な父に向かってお義母さんは土下座してきた。
泣きながら謝られたって何も響かないよ……
当の本人、稜ちゃんは呆然としてる。
「警察呼んでやる」
「待って…!」
思わず父を止めてしまった私。
庇うんじゃないの。
シーツから離れたから前がはだけてる。
父がパーカーを脱いで着せてくれた。

