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不埒に淫らで背徳な恋
第1章 【心の歪み、気付いてる?】




素直に離れた身体。
ようやく目を合わせられる。
って、何で今にも泣きそうな顔。
感情の起伏激し過ぎるでしょ…!
シュン…としない!




「僕……嫌われちゃいましたか?」




え、このデカい子供どうしようか。
私の顔色見たりしてソワソワしてる。
子供というより……大型犬!?
ゴールデンレトリーバー!?
それなら納得。




「私越えるんじゃなかったの?」




「はい……でも……」




何故この時、そう答えてしまったのか。
上手く説明出来ないし、この感情を何と呼べばいいのかわからない。
ただ1つ言えることといえば、それは。




心の奥が疼いたの。




「本気で頑張んなきゃデート出来ないよ?」




何も変わらない平凡な毎日に刺激が欲しかったからじゃない。
恋愛なんて毛頭するつもりもない。
独身に戻りたいなんて微塵も思わない。
今の地位を全て失うなんて馬鹿げてる。
私は絶対そんな選択しない。




「はい…!」




ただこの笑顔に癒やされただけ。




それに私を越えるなんてそう簡単な事じゃないよ?
男女比はあっても私にしか出来ないスキルはたくさん持ってる。
何年かかるだろうね。
追いつかれる頃には私も子供が居るかも知れない。




そしたらこんな気の迷いなんて薄れてお互い良い仕事のパートナーになれてるのかも。
刺激しあえる仲間が居て、切磋琢磨しながら登りつめていくんだもん。




その相手が私と彼なだけ。
いちいち求愛してくる可笑しな言動はスルーするのが一番ね。
それか今みたいに少し厳しい態度を取ればシュン…としてそれはそれで楽しいかも。




なんて思いながら午後からの作業に取り掛かる。
こんな時ほど捗るのだ。
邪念を追い払わねば。












約束の土曜日。




私は車で旦那の実家に向かってる。
助手席から沿岸沿いを走る景色を眺めてた。
何回も足を運んだ場所だけど、嫁の立場からすればやっぱり緊張はする。




それに稜ちゃんは一人っ子だ。
可愛い息子が帰って来たらお義母さんも嬉しそう。
第一印象は優しそうな人……だったけど
毎回行くたびに
「稜士のことお願いね、支えてあげてね」って圧がかかる。














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