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不埒に淫らで背徳な恋
第6章 【守るべきものがある人生は幸福ですか?】




絶頂を味わっている途中でも容赦なく後ろに手を引かれ突き上げられる。
肌と肌が激しく当たる音と淫らに吹き出す潮。
そのまま力なくうつ伏せても固いものが挿入ってくる。




まだ身体はイったままなのに次から次へとあの波が押し寄せてきて何度も絶頂させられた。




意識が朦朧としてる。
力も全然入らない。
それでも私は手を伸ばしキスをせがむ。




「快くんのちょうだい……思いっきりかけて……お願い」




汗……?それとも泣いてるの……?
いつもよりイかされてるんだけど……?
挿れるの躊躇してる……?
これで最後だから……?
キミがイったら終わりだから。




「欲しい……」




「あっ…!」




正常位の態勢で私が持ち、自ら挿れた。
奥まで入って苦しそう。
首に手を回してホールドする。




「ねぇ、快くん……イキそう?イっちゃうの?」




「嗚呼っ……!」




一番気持ち良いところまで当たってる。
わかってるよ……イキたくないんでしょ?
でもダメ……イってくれなきゃ終われない。





気が付けば目尻から零れ落ちていた。
繋がっているこの瞬間がこの上ない幸福だった。
痙攣しながらも果てるタイミングはわかるんだよ…?
来るね…?




キスして……快くん。
大好きだよ。
きっと……きっとね、変わらず想い続けるんだと思う。




最後の最後に優しいキスをありがとう。





「快くん……っ」




「瑠香さん…っ!瑠香っ…!」




抜いてからコンドームを外すまでまるで走馬灯のようにスローに感じた。
勢いよく飛び出して目頭までかかっちゃったね。
肩で息をしながら指で拭った。




本当に終わった。




私たちの関係はここで終わり。
最高の夜になったよ…?
決して忘れない。
私に刻んでくれてありがとう。





「まだ帰らないでください」




ベットから足を降ろす私を引き止める腕。
後ろからすっぽり包み込まれて動けないよ。




「シャワー浴びさせて…?匂い、残ると困るの」




そう言うとするりと腕が離れていった。
床に落ちていた下着と服を取りバスルームへ向かう。












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